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新聞を読み解く【Part17】「試練の不動産ファンド」〜新型コロナ関連ニュース〜

2021年8月30日

テーマ:不動産

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 資産管理収益不動産

本日は新聞を読み解く、4月2日の日経新聞に「試練の不動産ファンド。資産40兆円、運用に陰り。新型コロナでホテル賃料減少」という記事が掲載されていました。
皆さんどうですか?「不動産リート」というのを初めて聞かれた、不動産リートって何?と思われる方もいらっしゃるのかと思いますが、「リート」というのは例えば、不動産の中には住居型のマンション、商業系のテナント、そしてホテルのような宿泊施設があり、他には工場などがあります。その運営をマンションであれば、マンションを一つの会社で運営するのではなくて、建てるお金、そして事業を継続するお金を、一般投資家から出資をしていただいて、その集まったお金で土地を購入し、建物を建築して運用する。そこで得た利益を配当という形で、その出資していただいた方に還元するというのが「リート」という仕組みです。この不動産を目的にするリートが「不動産リート」になります。株のように一般の方でも、そのリートで、森ビルや、いろいろの会社が運営しているリートを買うことが可能ですが、今コロナウイルスの影響で、皆さんホテルに宿泊しなくなったというのは分かると思うのですが、利用をする方がいなくなったので、当然収益が入らないわけです。それでリートの価値が、今暴落しているということで、そのリートの価格が半分くらいになっているということです。こんなところにも、コロナウイルスの影響が出ているということでございます。
私は不動産会社なので、自社で家賃収入が入る物件を買って、運営をしているのですが、実際に自分がやる場合と、リートのように、お金だけを出して不動産から得る利益を貰うという、間接的ではありますけれども、自分で購入するとなれば、アパートやマンションでも、入居者さんが入る、出るというのと、リフォームをしたり、不具合があったらそれを修繕したり、お金が入ってくるだけではありませんね。リートの配当は3%、5%で低いのですが、景気がいい状況だと、ほぼ右肩上がりで今までは不動産のリートの価格が上がってきましたのである程度安定収入。リスクは実際に自分が不動産を買ってやるよりもかなり低いので、最近は不動産リートに対する投資も増えてきていますが、今コロナウイルスの影響で、経済活動がほぼ停止しているような状況なので、どの経済分野で景気が良くて、どの分野がダメだということではなくて、ほぼ経済活動が止まっているので、全ての仕事がもう立ち行かなくなっている。私は不動産を仕事にしているので、「不動産のリート」というところに焦点を絞って、今日は新聞を読み解いてまいりました。コロナウイルスのこんな状況ではありますが、皆様コロナウイルスをどうか乗り切っていただいて、また明るい未来が来るはずですので、その明るい未来に向かって、これからも頑張ってまいりましょう。

この記事を書いたプロ

村上則夫

不動産管理と終活のプロ

村上則夫(有限会社 村建地所)

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