オールオンフォーの問題点 上顎の場合
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こんにちは
仙台市若林区堀歯科医院の堀克昌です。
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インプラント治療は予防歯科です。
歯を何らかの原因で喪失した場合、その後の方法としては、インプラント、入れ歯、ブリッジがあります。
入れ歯は、自分の歯と同じくらい咬もうとすると、痛みが出るので、しっかりと咬ませることはできません。
『自分の歯と比較すると、入れ歯は2割くらいしか咬めない。』という論文もあるくらいです。
ということは、咬合力が一定であるとすれば、咬合力は残された自分の歯により多くかかるということになります。
さらに残された歯は、入れ歯が動かないようにバネで固定されています。
そして咬むたびに、入れ歯は粘膜の厚さ分沈下します。
しかしながら、バネは歯にぴったりと合っているわけですから、歯は毎日少しずつ動かされてしまいます。
このようにして、『入れ歯を固定する歯、あるいは残された歯で最も咬める歯から、どうしても歯がなくなってしまう。』
ということが、私が毎日歯科臨床に携わってきて、目にする現実です。
患者さまは、歯さえ磨いていれば、きれいにしてさえいれば、歯は一生もつと考えている方も少なくないのですが、
このように歯にかかる力を中心に考えてみると、歯を磨いていても歯を喪失するケースがある
ということがご理解いただけるのではないでしょうか?
次に歯を喪失した際に、ブリッジを入れた場合です。
ブリッジは喪失した歯の両側を削って歯を入れる方法ですが、2本の土台に3本分の咬合力がかかるわけですから、
長期的に診た場合にはやはり、いずれかの土台がダメになることが多いのが現状です。
そして、2本の土台のうちの一本が抜歯となれば、次は土台が2本のブリッジが入りますから、
土台が2本で4本分の咬合力がかかる設計となります。
どんどん無理な設計になっていくということになります。
すなわち、ブリッジを治療方針に選んでいる限り、負のスパイラルから抜け出すことは不可能だ
ということになります。
やはり入れ歯にしても、ブリッジにしても、残された自分の歯に過大な咬合力がかかることから、早期に歯を喪失する結果となります。
咬合力を中心に考えた場合、より多くの歯に力を分散させることが何よりも重要であるということになります。
そして力を分散させる最も有効な方法がインプラントであるということになります。
インプラントは自分の歯と同じくらいしっかりと咬合力を受け止めることができることから、
インプラント治療を行うことにより、残された歯がより長くもつことになるというのは、
考えてみれば当たり前のことであると言わざるを得ません。
それが、『インプラント治療は実は予防歯科である!』と私が考える所以です。
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