歯列矯正で睡眠時無呼吸症候群予防 その2

堀克昌

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テーマ:歯列矯正


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歯列不正の方の口腔内を拝見していると、歯列弓幅が狭く大臼歯が内側に傾斜して生えているという共通点に気が付きます。

一方、そのような状況では、舌が歯牙鋭縁に触れるのを嫌い、後方に舌が落ち込む結果になります。

そのような状況はすなわち舌根が気道を塞いでいることになりますから、歯列不正が気道閉塞の原因になっているということになります。

また下顎の位置は身体の姿勢により影響を受けること、さらに(舌筋は下顎骨に付着しているので、)下顎骨と舌は一体化した動きをすることを考えると、たとえば、睡眠時に仰向けの姿勢を取ることは、歯列不正がある方の場合には、歯列不正がない方よりも舌筋が気道を塞ぐ傾向が強く発現してしまうことになるのです。

こうして考えると、歯列矯正で舌のニュートラルの位置がより前方位を取ることになれば、そのこと自体が睡眠時無呼吸症候群の克服の一助となると考えることができます。







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