アルコール過剰摂取で、脳萎縮?!

堀克昌

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生涯健康脳(瀧靖之)という本を読みました。その2

・60歳から85歳までのヒトに10週間、有酸素運動のエクササイズを受けた人と受けなかった人に、注意力や集中力を必要とする「視聴覚認知テスト」を同時に行った調査では、エクササイズを受けた人の成績が時の経過とともに、受けなかった人より向上したという結果が出ています。

・有酸素運動はさらに、認知症を引き起こす原因のアミロイドβを壊す酵素を発生させたり、脳血流を増加させたりします。

・脳にすばらしい効果をもたらす有酸素運動に、さらにプラスすると効果が高まる方法があります。

それは頭を使うことをプラスすることです。

・加齢とともに同時に作業を行うことが少しずつ難しくなり、認知症の場合では、その能力がどんどん落ちていきます。

そのため、早い段階から二つの作業を同時に行うことをしていくと脳の複数の領域を使うことになり、脳は活性化され、認知症予防になる。

・睡眠時間が1時間短いと、1年ごとに脳の中にできる隙間が0.59%ずつ拡大し、脳が委縮する。

認知機能もまた1年ごとに0.67%ずつ低下する。

・アルコールの摂取量が多い人ほど、脳に萎縮が見られ、中でも前頭前野の領域が萎縮していることが分かった。

前頭前野は高次認知機能を担う重要な領域です。

・毎日ビール大瓶3本以上飲む人は、半月に1回350mlの缶ビールを飲む人に比べて、一割近く脳が委縮する。

・BMIの数値が高いほど、海馬が顕著に委縮する。

・60歳から64歳を対象に8年間行われた調査では、肥満の被験者では海馬がアルツハイマー型認知症と同じ割合で萎縮していたのです。

・病気についていえば、一つの遺伝子で病気になることは非常にまれです。

仮に70%が遺伝子でも30%の生活習慣を変えることで、遺伝子の持つ病気のリスクを小さくすることができるはずです。



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