認知症を予防する”デュアルタスク”とは?!
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傷はぜったい消毒するな(夏井睦)という本を読みました。その7
・皮膚や傷に塗る薬では主剤と基材はどうなっているのかというと、主剤が水溶性の物質なら、蒸留水が基材、主剤が脂溶性なら基材は油となる。
後者の油基剤のことを脂溶性基剤と呼び、白色ワセリンはその代表である。
しかし、いくら水溶性の薬効成分といっても、蒸留水に溶かしただけでは、すぐに流れてしまって患部に留まらないため、薬としては使いにくいし治療効果も落ちる。
また油脂基剤の軟膏の方はベタついて伸びが悪くちょっと使いにくい。
これらの欠点を補うため、通常は界面活性剤と水(あるいは油)を加えて、ペースト状にして塗りやすくしたものが好まれる。
これがクリーム、ローションだ。
また界面活性剤は水溶性主剤と脂溶性主剤を合わせて一つの塗り薬にする場合にも使われる。
だが、クリーム性薬剤には大きな問題がある。
界面活性剤を含んでいるからだ。
界面活性剤には色々な種類があり、洗浄能力が強いもの、発泡力があるもの、殺菌力をもつものなどがあるが、クリーム状の塗薬に使われている界面活性剤は洗浄力を持つものが多い。
この界面活性剤は健常な皮膚に対してはあまり害はないが、傷に対しては好ましくない作用を持つ。
界面活性剤が細胞膜を直接破壊してしまうからだ。
・アトピー性皮膚炎や慢性湿疹の治療には、白色ワセリンとプラスモイストだけで治る。
治療方法は単純明快で、乾燥を徹底的に防ぐこと。
・実は人間の皮膚から分泌される物質で温水に溶けないものはない。
つまり、皮膚についている物は通常、温水で洗い落とせるのだ。
石油や機械油などは石鹸でなければ落ちないが、それ以外の皮膚の汚れに石けんはそもそも不要なのである。
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