顔がゆがむ原因”交叉咬合”の治療時期
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こんにちは
仙台市若林区堀歯科医院の堀克昌です。
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短時間睡眠でも疲労が取れやすい状態になるには、歯並び、咬み合わせを前後的・左右的に整えれれば良いというお話をしましたが、今回は具体的な内容について説明したいと思います。
一つ目は、歯並びの左右差を減らしていくことです。
すなわち、顎の動き、歯の本数、咬み合わせの平面の高さや角度などについて、既存の左右差を是正するということです。
二つ目は、歯並びが崩れる原因となることをしないことです。
具体的には、先に述べたような睡眠時の姿勢の他に、頬杖、机の上に顔を載せて何か作業をするようなクセ、体育座りの際に膝の上に顎をのせるようなクセなどが挙げられます。
もちろん、痛みがある歯をそのままにしているようなケースでは、先にその部位を治療をしなくてはなりません。
痛みがあると、その部分で咬むことを避け、反対側で咬む習慣を習慣的に獲得してしまうからです。
(片咬みについては、それによって歯列の左右を引き起こすというよりは、左右差があるから、片咬みになってしまうというケースの方が多いかと思います。)
前回のコラムにあるように、枕で歯並びが崩れる程度を減らすというのは、ある程度歯並びが良い人が対象となります。
というのも、まずは仰向けで眠ることができるように、歯並びや咬み合わせの状態を改善する必要があるからです。
(仰向け寝とはいっても、特定の方向に頭を傾けないと寝る態勢ができないという方は、歯並びに左右差がある可能性が高いです。)
頭蓋に下顎は筋肉でぶら下がっているので、身体の姿勢が変わると、それに伴い、上下の咬み合わせも変化するのです。
(仰向けの体勢では、上顎の歯並び対して、下顎の歯並びがより後方に移動するということになります。)
これはもちろん体がリラックスしているときの話です。
当然のことながら、睡眠時にはリラックスしていることが前提ですから、重力に従って、覚醒時に奥歯に邪魔に感じているところが、睡眠時にはより邪魔に感じているはずです。
また、それだけではなく、覚醒時には、奥歯に邪魔に感じる咬み合わせがあるならば、あえて姿勢を前傾させ、それと同時に前咬みが咬み合わせの中心となってるはずです。
骨盤、背骨、頸椎、頭蓋が一直線になる姿勢を基準に適切な咬み合わせを構築していくのが、私たち歯科医師の仕事になるということになります。
本当は姿勢を正しくした状態を基準に、咬み合わせを吟味しなくてはならないのに、私たち歯科医師は、得てして、治療するべき歯の前後の歯しか診ていないのが現状です。
でも、そのあたりが保険診療の限界かもしれません。
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