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DXの第一歩は「見える化」から!!現状分析と目標設定でつまずかないために

関慎太郎

関慎太郎

テーマ:中小企業DX化

DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉を聞くと、「難しそう」「うちには関係ない」と思ってしまう方も多いかもしれません。でも実際には、DXは中小企業にこそ大きなチャンスをもたらす「現場改善の武器」なんです。

前回までの記事では、DX化の全体像と成功ステップを解説してきました。今回はその実践編として、「最初の一歩=現状分析と目標設定」に焦点を当てて解説します。

■ Step1:現状分析 | 「見える化」がDXの出発点

まず取り組むべきは、今の業務を「ちゃんと見える化」することです。これは単に問題を探すのではなく、「何が上手くいっていて」「どこがムダ・非効率か」を整理する作業です。
こんな視点で見直してみましょう:

  • 手作業や二重入力が多い業務はどこ?
  • 属人的になっている仕事は?
  • 情報共有が遅れてトラブルになる場面は?

たとえば「請求書の発行を毎月手作業でやっている」「お客様の連絡履歴が個人の頭の中にしかない」など、よくある課題こそ改善の入り口です。

また、「今使っているデジタルツールが本当に役立っているのか?」も見直しのポイント。機能の半分も使えていない、業務に合っていない・・・そんな「宝の持ち腐れ状態」になっていませんか?

■ Step2:目標設定 | 方向が決まれば、スピードが上がる

現状を把握したら、次は「何を目指すのかを明確にする」こと。ここでありがちなのが「とりあえず何か始めよう」ですが、それでは成果が出ません。
おすすめは「SMART目標」の考え方:

  • S:具体的(Specific)
  • M:測定可能(Measurable)
  • A:達成可能(Achievable)
  • R:関連性(Relevant)
  • T:期限付き(Time-bound)

たとえば、

  • 「次の3ヶ月で、請求業務の作業時間を30%削減する」
  • 「半年以内に、顧客対応の履歴管理を100%システム化する」

など、具体的で「達成できそう」な目標を立てることがコツです。

■ KPIを設定して「前に進んでる感」を見えるように

目標があるだけでは、現場は動きません。進捗を見える形で追いかける「KPI(重要業績評価指標)」の設定が不可欠です。

たとえば、

  • 「月間の処理件数」
  • 「作業完了までの平均時間」
  • 「エラー発生数」

といった数字で追える指標を決めて、定期的に見直していきましょう。

■ まとめ:DXの土台は「整理整頓と目標」から

DXを特別なことと考えすぎず、「業務を見える化し、改善したいことをはっきりさせる」。
この2つを丁寧に行うだけで、DXはもう半分成功していると言っても過言ではありません。

次回は、この目標をどうやって実現していくか?
「技術選定」のポイントについて詳しくご紹介していきます。
引き続き、お楽しみに!

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関慎太郎
専門家

関慎太郎(ITコンサルタント)

フォーユーシステム株式会社

30年以上の経験を持つIT業界のプロが、中小企業の悩みを理解し、劇的なDX化を実現します。大企業の成功例をもとに、あなたのビジネスを飛躍させる具体的なアドバイスをお届けします!

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