さくらんぼ算とそろばん
学習方法は人それぞれです。
どうしても画一的に学習していただこうとするのが、インストラクタの悪い癖です。
ある小学生がPythonを習っていました。
お母さんから、「『私、本見てその通りするの嫌』って言っているのですが」と相談を受けました。
もちろん、Python初学者の小学生にはテキスト通りやって、できたという達成感・満足感を得ていただき進めてゆく方が良いだろうと考えました。
どうしたいのか、再度尋ねると「私は、プログラムをみて、読み解いて作ってみたい」というではないですか。
困ってしまいました。
お母さんには、「それは小説を読みながら、文法と漢字を覚えるようなもので、お勧めできない。」と答えました。
しかし、子どもは誰からも文法を教わることなく、日本語を話すようになります。
「そうか、そういう方法もあるのか」と思った私は、ソースを見せて、作ってもらうようにすることを決意しました。(笑)
もちろん、ソースがわからなければ、テキストを遡ってみること、かならず、できたら、改造することを約束しました。
これが上手くはまったわけで、本人も更にやる気を出して、今一生懸命に取り組んでいます。
人の数だけ学び方があると、私が勉強しました。ありがとう。
学校の勉強だけでなく、全ての学習にはいろいろな方法があります。画一的にする必要はないわけですが、学校の勉強は一番最短距離を行くように設計されているのではないかと思います。
しかし、みんながみんなその方法がピッタリとは限らないのです。
学習者が一番良い方法で学ぶということ、それを提供するのがわれわれであること、これを忘れずに進んでいきたいと思います。