カビには、ご注意を!
仕立ての寸法が合わないんですが、直りますか?そんなお問い合わせが結構あります。
着物を母から、祖母から譲り受けたが寸法があわない。寸法直しじたいはほとんどの場合問題ありません。
しいて言うならば、サイズを大きくする場合にもとの仕立てのラインがでたり、色褪せがあったりと言う問題がよくあります。
それらもたいていクリアして善い状態にできるものです。 さて、最近変わったご相談がありました。仕立て上がりの振袖を
裄寸法を2尺であげて欲しいとのご相談です。通常生地幅は1尺を切りますので不可能です。なぜそんなに寸法を出す必要があるのか?お聞きすると実は大衆演劇の俳優さんが踊り衣装として着用されるので、男性サイズでお願いしたいと言うことでした。そこで考えた末、袖口布を調達して裄を出しましょうと成りました。
2点のうち一つは共色で斜めに裄出し、もう1つは左右袖色違いで裄出ししました。実際に着用されて踊られている動画をみましたが、善い感じで仕上がっていました。プロの演劇ですので実際の動画は著作、肖像権などもありますので割愛させていただきます。男性が振袖に袖を通して踊り?最初は驚きましたが、流石プロだなぁ~と思う見事な演劇でしたよ。