仕立て直し
久し振りに着物を着ようかとタンスから出したらカビが・・・よくあるんです。ご存じのように日本は高温多湿の
風土にあります。よく聞く対処方として 年に1~2度は虫干しをとか聞きますが手ぬるいと思います。
昔の日本家屋はすきま風も吹き込み適度に湿気を家の外へ飛ばしてくれたり。それが今や密閉度の高い家
ばかりです。桐箪笥に入れても着物自体の湿気で蒸れたり密閉されたマンションでガスストーブを炊いたり。
(ガスストーブは燃焼すると水を発生します)カビにとっては家の中は三つ星ホテルのようなものです。
気がつけば、白い斑点状のものや、茶色い変色等除去するのは大変困難な作業になります。
カビの除去や着物の再生については後日お話しするとして、たちまち予防、対処についてお話しします。
まず、家の換気はできる範囲でよろしいのでこま目にしましょう。特にマンションにお住まいの方は、各部屋やクローぜット
箪笥等に注意をして下さい。家に居ながら箪笥や扉を開けっ放しもどうかと思いますので、お出掛けの時など
がいいかもしれませんね。くれぐれも帰宅時に泥棒が入ったと大騒ぎしないようにしましょう。あと文庫(たとう紙)
もカビが繁殖しやすいので定期的に交換されることを推奨します。1枚高い物で2~300円ていどです。
それから、これもよくあるんですが、仕立て上がった着物のしつけ糸は速やかに取るようにしましょう。
結構この糸からカビガ発生することが多いです。留袖や紋付の紋紙も危険です。
今回はこんなところです。 次回はカビによる症状や修復にあたっての説明解説をすすめる予定です。
でわでわ、続きは また次回に