染みが付いても触らない・・・が、基本

2018年1月21日公開 / 2018年1月22日更新

コラムカテゴリ：くらし

2018年を迎えて

皆さんこんにちは、私は　きものクリニック悠遊舎の田畑と言います。この年末年始にかけてマイベストプロに
参加させて頂くこととなりました。よろしくお願いいたします。
さて、悠遊舎とは着物の染み抜き、クリーニング等の業務を生業としています。その他着物に関する様々なトラブルに対応しています。
多少専門的な話も交えながら少しずつですがコラムを綴っていきたいと思います。よろしければお付き合いくださいませ。

まず初回は、浸みとスレについてお話ししたいと思います。浸みと一言で言っても、油脂系、水溶性、混合したもの等があります。
油浸みで多いのは食べこぼしなど、水浸みは普通の水、お茶やお酒等の等の飲み物、雨が掛かったなどがよくある事例です。
ここでうっかり染みを付けたときの対処ですが、慌ててハンカチなどでは絶対に擦らないようにしましょう。
触るとかえって広がったり最悪スレと言う症状をひきおこします。場合によっては地色が滲んだり金彩が剥がれたりすることが
あります。ではどうすれば良いか？染みが付いた箇所にそっとハンカチやティッシュペーパー等を被せ他の無事な場所に打ち合いが
出来ないようにしましょう。後は信頼できる専門業者と相談する事です。何もせず持ち込むのが最も安価で済むでしょう。
スレについて、特に留袖や喪服等で多いのですが、黒い地色の着物は水等で濡れると黒くなって直ったとおもいがちです。
喜んで擦るとスレが発生します。こうなると後が難儀なことになります。
染みが付いたらなにもしないのが基本です。専門業者も料金にばらつきが有りますので、無料見積もりが可能な業者でしたら数件あたってみるのも良いと思います。