大学入試センター試験についてくわしく知りたい! (7)センター試験で高得点をとるには~その2
センター試験で高得点をとるために必要なことは何か?という問いに答えることは、すなわち、センター試験が受験生に求めている「学力」とは何かという問いに答えることにほかなりません。
したがって、まずは、センター試験で高得点をとるために必要なことを考えてみましょう。
センター試験で高得点をとるために必要なことは、次の3項目に集約することができます。
① 基礎知識の習得
② 定型化されたパターンの見極めとその確実な実行
③ スピードと少しの応用力
以下、この3項目についてそれぞれ解説していきましょう。
① 基礎知識の習得(家庭学習レベル)
=ふだんから教科書や基本~標準問題集を丁寧に勉強しているかどうか?
実に多くの高校生が、ふだんの家庭勉強において、教科書や教科傍用問題集の勉強をおろそかにしています。こういう人はまず、センター試験で高得点をとることはできません。ひとつひとつの項目を丁寧に自分のものにしていく、筋道立てて理解していくためには、教科書や基本~標準レベルの問題集にじっくり取り組むことがきわめて重要です。教科書や問題集の解説を基に自分なりにイラストも写したりしながら、各項目について知識をまとめていくようにしましょう。さらに、漢字や英単語などの暗記を愚直にやっていきましょう。(“じっくり取り組む”、“愚直にやる”ことができるかどうかは、学力アップの前提となる重要な能力です)
学校の小テストや課題テスト、定期テストを軽視する人、あるいはそれらのテストで良い点をとれない人は、センター試験においても失敗する傾向が高いのです。
実際、やまをはったり、問題集をやり散らかして、浅薄な知識しか身についていない人がいかに多いか。そしてそれが自身の学力アップの大きな弊害であることに気づいていない人がいかに多いか・・・
センター試験は、単なる知識のみを答える問題はそう多くありません。(そういう意味で、ときどき見かけるような、「センター試験は知識詰め込み教育を助長する」といった批判は的外れですし、そういうことをいう人は自身の勉強不足をはからずも明らかにしてしまっています。)しかし、高校3年間で学ぶべき、基礎となる知識は当然必要です。
やまぎわ高校ゼミには、1ヶ月間で教科書を徹底的に読み込んで勉強し直した結果、偏差値50未満から、劇的に点数アップし、80~90%の得点率をマークできるようになった生徒さんが何人もいます。基礎を固め、知識(教科書に書かれていること)を体系化して理解することは非常に重要なことなのです。
②は次回解説させていただきます。