大学入試センター試験についてくわしく知りたい! (3)科目ごとの受験状況~その2~
大学入試センター試験の志願者は、初年度の1990(平成2)年度が43.0万人でもっとも少なく、2003(平成15)年度に60.3万人と最多となりました。その後は54~56万人で推移してきましたが、2013(平成25)年度は前年より約1.8万人増えて57.3万人となりました(図1)。これは18歳人口の変動による現役生の増加によるものです(図2)。(2013年度は2012年度に比べて18歳人口が約4万人増加したため、それに連動して現役志願者も増加しました)
実際の受験者は、図1のように、志願者にほぼ連動して推移しています。志願率(受験者数/志願者数)は、初年度の1990年度が94.85%でもっとも高く、2001(平成13)年度が91.25%でもっとも低くなりました。2010年以降は94%台で推移しており、2013年度は1990年度に次ぐ高受験率となりました。センター試験実施日は、例年雪になることが多かったのですが、2013年度は比較的天候に恵まれたことや、近年の国公立大学志望の高まりが影響したのかもしれません。
さて、2012年度の18歳人口は119.1万人に対し、高等学校等新規卒業生が105.9万人、現役生のセンター試験志願者は44.0万人(高卒生もいれると55.6万人)ですから、現役生の5人に2人がセンター試験を志願したということになります(現役志願率41.5%)。また、現役大学志願者は58.1万人ですから、現役大学志願者の4人に3人がセンター試験を志願したことになります。
なお、現役志願率は、センター試験初年度は約15%程度でしたが、その後は一貫して増え続け、ここ数年は約40~41%で推移しています。
私立大学専願の高校生は、入試においてセンター試験を利用する必要性は必ずしもありませんが、多くの高校生にとって、センター試験は避けられない関門です。特に理科・社会の勉強に早い時期からしっかり取り組んでもらいたいと思います。
やまぎわ高校ゼミでは、センター試験の勉強のしかたと対策について一人ひとりに合わせたアドバイスと指導を行っています。
(図1は大学入試センター発表のデータを基にグラフを作成しました)
(図2は文科省発表のデータを基にグラフを作成しました)