書面が書けない時

中隆志

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 休み明けで、書面が進まない弁護士もいるであろう。
 私が気をつけていることは、以下のとおりである。
 全てできているという訳ではなく、心がけである。

1、枠だけでも作ってみる。
 構成だけでも書くことで、筆が進むことがある。

2、一気に仕上げようとしない。
 分量が長い書面だと、1日にできる作業量は限られる。
 特に、カルテに基づく主張などで、カルテの枚数が事件によっては数千頁あることもあるから、一気にやるとかなり疲弊する。

3、書く前にある程度の構想を練る。
 書きながら考えると筆が進まないので、構想を練ってから書面化する。

4、証拠の入れ込みは後でする。
 証拠を引用するところなどは、概要で書いておいて、後から証拠を引用して細かく書く。
 まずは全体を書いてみる。

5、推敲する時間は設けておく。
 ギリギリで出すと、後からこの表現は不味かったとかということもある。

6、無駄なことは書かない。
 無用に相手を批判する文章や激越な言葉は使わない。時間の無駄である。

7、事実と評価は分ける。

8、一文はできるだけ短くする。

 というようなことであろうか。
 後はあまりお勧めできないが、休み過ぎると気が緩むので、私は年末年始もあまり休まないで仕事に出てくることにしている。

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