読書日記「百年の孤独」
東京創元社。アーナルデュル・インドリダソン。
エーレンデュル捜査官シリーズの最新作。
ミステリーについては、「日本の最新のものはできるだけ読まない」「古典を読む」というように決めているのだが、海外ミステリーについては、たまに現代でも気に入る作家が出てきて、この筆者もその1人で、最新作が出るとハードカバーで購入している。
母と死別した女性。母は亡くなる前、「死後の世界があるならサインを送る」といっていた。
母と死別した後、精神的に不安定となっていた女性はサマーハウスで首を吊っているところをを発見される。
彼女は真実自殺なのか?その女性が母と結びつきがあれほど強かった理由は何なのか?
主人公のエーレンデュルは、心に引っかかった疑念をもとに、ただ1人捜査を開始する。
エーレンデュルと彼の別れた妻との邂逅。彼の子2人との確執。エーレンデュルのパートナーとの交流。
エーレンデュルのありようを変えた吹雪の中で消えた彼の弟への思いと彼の母の思い。
メインストーリーにそうしたサブストーリーも絡み合い、珠玉の一冊となっている。
新刊が出たばかりだが、早く次の作品が出ないか、既に心待ちにしている。