読書日記「百年の孤独」
文春文庫。米村万里。
ロシア語の通訳にして作家の筆者の読書評を全て網羅した一冊。
著者は残念ながら、ガンで若くして亡くなった。
何かで「これは絶対に読むべき」だと書いてあったので購入して読んだが、確かにこれは知的好奇心を満たすために読むべき本である。
筆者の博学さとその書評だけで本を読んだ気にさせられる見事なまとめ方は、圧倒的である。
この作品の中で紹介されている本を入手したくて探したが、この本自体がそれなりに古いので、既に絶版となっていたりしていたので、もう書評で読んだ気になることで諦めた。
打ちのめされるようなすごい本は、筆者が読んだ本のことか、あるいはこの本自体のことかと悩んでしまった。