在りし日の小次郎
新潮社。河江肖剰。
ピラミッドの発掘作業に関わる考古学者の筆者による、現在のピラミッド研究の到達点を整理した一冊である。
ピラミッドは人力によって建てられるはずがないという説は本当か。
人力で建築できたとすると、それに要する労力や具体的方法はどのようなものか。
ピラミッドを建築した人々はどのような暮らしをしていたのか。また考古学的発掘の成果はどんなものか。
俗説(ピラミッドの様々な数値がいろいろなものに合致するという説)はピラミッドの実際の測量をした時に、真実を反映しているのか等々。
なぜみなこのようにピラミッドに惹かれるのかというところもあるが、現在のピラミッド研究の到達点であり、古代ロマンがお好きな人には一読を勧めたいものである。