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京都2の二戦目の相手は東京1、東京アダルトチームであった。
期的には、上の方の期(とはいっても、48期の私や39期の橋詰裁判官のような人はいないが)で構成されており、名古屋を破った勢いで、このまま勝利したいところであった。
私も右サイドハーフで先発し、先ほど同様の若いもの中心の布陣で臨んだ(私が入っているのは、全国大会の独特の雰囲気にみな最初は呑まれるので、ベテランとして入っていただけであり、私が年がいっているのにすごい選手という訳ではない)。
しかし、開始5分で、ペナルティーエリア内でセンターバックの杉山選手(裁判官)が痛恨のハンド。トラップしたボールが手にあたり、正直な杉山選手は「あっ。やっちゃった。」という顔になり、審判から「故意じゃないのはわかるけどね。」と言われながら相手にPKを与えてしまった。これがセルジオラモスなら、手に当たっても知らん顔をしてプレーを続けていたであろうが、そこがレアルマドリードと我々京都2の違いである。
PKを決められて早くも1-0。25分1本という変則的な試合であるため、最初に得点を取られると焦る。
その後も選手交代をしながら攻めたが、焦りからか効率のいい攻撃ができず、1-0でタイムアップ。
やはり、全国大会は厳しかった。
あと残っているのは超強豪の神戸1と大阪1であり、やはり全国大会で1位通過など、夢のまた夢であったようである。
この間に、優勝を狙う京都1は順調に勝ち点を取り、九州選抜に1-0で勝利し、神戸2にも1-0で勝利していた。さすが我々京都2とは違うのである。
我々京都2は、悲壮な覚悟で、初日の残り2試合に臨んだ。
つづく。