読書日記「百年の孤独」
以前、通勤していると、前方からただならぬ悪臭が漂ってきた。
明らかに人間の排泄物(しかも大人)の臭いである。
前方から来るので、いずれかの人が駅の構内に排泄してしまっているか、漏らしてしまって、その臭いが流れてくるのかと考え、急いで前方に走り抜けたが、駅の構内にはそれらしい痕跡はなかった。ところが、ある人物を越えると臭いがしなくなった。
老齢の人であり、ひょっとすると、認知症等でそのような状態になっていることが分からないのかと考え、非常にお気の毒な気持ちになったが、臭い自体は耐え難いもので、鼻が利く私としては、もしその人が車両に乗ってこられた場合、同じ車両に乗ることは不可能だと感じた。
家族の目を盗んで出てきてしまったのであろうか。
あるいは私の考えすぎか。
なんとなくやりきれない思いであった。