読書日記「百年の孤独」
民事の期日を間違えてすっぽかしたことはない(記憶ではそのはず。病気で出頭出来なかったことは別)が、刑事の判決をすっぽかしかけたこととすっぽかしたことがある。
私は民事事件が中心で、民事の判決は聞きに行く必要がないので、刑事もその感覚で判決に対する認識が時として飛んでしまったことや、すっかり忘れていたことがあった(全然よくないことだが)。
1時10分から判決言い渡しがあり、12時半には覚えていたのだが、そこから電話リース被害の内容証明郵便の起案を開始してしまい、起案に夢中になり、「リース会社見てろよ~。ふっふっふ。」と思ったり怒ったりしながらに起案していて、時計を見ていなかったことがあった。
当時修習生のM島Aつしが居たのであるが、彼も私から指示した起案をしていて2人で夢中になっていたので時計を見ていなかった。私は期日管理は自分でしていて、事務員に言われなくてもだいたい期日の15分前にはさっと事務所を出て行くので、事務員も少しおかしいとは思っていたようであるが、なにぶん私は自分の期日管理を自分でしているため、しかも修習生も起案しているので、声をかけづらかったのだと思う。
そうすると、Y本さんが、「刑事部から電話です」とのこと。起案に夢中になっていた私は、一瞬なんのことかわからず、気づいた瞬間血の気が引いた。時間が相当過ぎて居るではないか!修習生に声をかけてダッシュで裁判所へ。息切れしながら法廷に入る。この瞬間は、もの凄い気まずい空気である。このときも謝りながら法廷に入らないといけない。
そして、判決後は裁判所の仮監獄に被告人に謝罪に行く。自分が悪い時は、きちっと謝らないといけないのである。
その他、勤務弁護士時代に病気になり期日を全て変更してもらった時、判決だけが余白に小さく書き込んでいて事務員の目にとまらず、私も指示していなかったことから、判決を完全にすっぽかしたこともあった。このときも後日拘置所までいって、被告人に謝罪に行った。繰り返すが、自分が悪い時は素直に謝らないといけないのである。
たまに日を間違えて期日に来ない相手方弁護士もいるし、私のボスも事務所でゆったりしていたら区役所の法律相談から呼び出しを受けていたともあり、人間であるから勘違いや手帳への書き間違いはあるものであるから、そう頻繁でなければ許して欲しいものであるし、私も別に目くじらは立てない。
ただし、ミスをしたら謝らないといけない。期日をすっぽかしておいて、次の期日で顔を合わせても知らん顔の弁護士もいるが、こういう人は敵を作るのである。