「塾ジイの日記」24 ―耳寄りなスキマ時間活用法―
出口利光(でぐち りこう)と申します。40年間進学塾で教鞭をとり、5年ほど前に定年退職しました。今では自宅のアトリエで趣味の油絵を楽しむ傍ら、近所の小中学生に勉強を教えています。最近親御さんや子ども達から学習や受験に関する相談を受けることが増えました。この度、子どもやその親御さんに伝えてきた学習や受験のノウハウが本当に妥当かどうかを自らで立証すべく行政書士試験を受験することにしました。これまで自身が発信してきた他人に向けたアドバイスや指導に則った行動を取ることにより、当事者としての感じ方や課題をこの日記に綴っていこうと思います。
一連の作業工程
2/21(水)
今日は小曽利部長が日本酒“金雀”を持って次回のWEB社内報の打ち合わせのためにやって来た。
☞「塾ジイの日記」12 https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5154393/
「先生、ご指定の“金雀”持ってきましたよ」
「おー!ありがたい!なんか催促したみたいで申し訳ないな」
「催促しましたよ」
「そうだったかな?次も山口県の日本酒、そうじゃな…“東洋美人”を飲んでみたい」
「お詳しいですね。特に高いお酒に」
「“東洋美人”はフルーティーで大変飲みやすい酒じゃ」
「わかりました、手配しておきます」
「すまんのお。どうじゃ?今から一杯やらないか?」
「こんな明るい時間から…しかも僕は勤務中なんでさすがにちょっと…」
「それは残念じゃな」
「またの機会にお願いします。ところで次のWEB社内報なんですが…」
「テーマは決まっているのか?」
「はい。前回は先生の受験勉強に対する姿勢や学習環境の整備、そして【好子】を設定することによるモチベーションの維持についてお話しいただきました」
「そうじゃったな」
☞「塾ジイの日記」【外伝その1】https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5154907/
「今回は学習方略に関してお話しいただければと…」
「どんな?」
「予備校の講義の内容をスマホに入力されていると日記に書いてありましたが」
「そうじゃな」
「それについてもう少し詳しくお話しいただきたいです」
「わかった。スマホに入力した情報が思いがけない形で使えることに気づいたのでそのことも一緒に話そうか?」
「是非お願いします!」
「あとそのスマホのデータの写真撮らせてもらって良いですか?」
「データはPCに移したんでこれを撮ったらよかろう」
「えっ!?これがスマホのデータですか?」
「元データを加工したんじゃ」
「こ、これは…ちょっと凄いですね。井矢多課長もこれを見たら驚くだろうな」
「これで【予習(情報フレームづくり)→授業(インプット①)→復習(アウトプット①)→問題集(アウトプット②)→模試(アウトプット③)→間違った問題の見直し(アウトプット④→インプット②)】という【一連の作業工程】が完成したことになる。このデータはその心臓部じゃ」
☞「塾ジイの日記」14 https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5155344/
「【一連の作業工程】か…」
「じゃあ、そういうことで当日よろしく」
「あ、先生、今日はもうひとつお願いがありまして…」
「なんじゃ?結婚か?」
「いや、しばらくそれは大丈夫です。実は出口先生ご出演のWEB社内報に関して要望が寄せられたんです」
「要望?」
「はい。先生がお若い頃のエピソード、成功や失敗体験等を聴いてみたいという声が複数人からあがったんです」
「物好きなヤツもいるもんじゃな」
「【やんぐ塾ジイ】ってタイトルで如何ですか?」
「なんで“ヤング”と“ジイ”なんじゃ。矛盾しているじゃないか!あっ!それって弘兼憲史さんの“ヤング島耕作”を捩ったのか?」
「よくわかりましたね!先生のコラムのタイトルも“徹子の部屋”や“たかじんのBAR”を参考にされているんですよね?」
「そ、その通りじゃ」
「同じ発想ということで、これでいきましょう!」
「なんかよくわからんが…。まあ、日本酒がもらえる機会が増えるんで、わしはうれしいけど」
「製作費が高くつくな…」
*参考書籍:「ヤング島耕作 主任編」 弘兼憲史 著
*人物名等はフィクションです*drawn by 蒼りんごさん
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