中学受験 志望校の過去問の使い方
算数の得点力の伸ばし方
算数を得意になるには思考力や発想力が必要であると言われます。では、その思考力や発想力はどこからでてくるのでしょう?
算数の問題を考える、という作業は目の前の問題を読み解き、たくさん知っている解き方のどのパターンに当てはめれば解く事ができるのか、という事を考え、頭の引き出しから最適な解き方を引き出す作業です。これが算数の問題を解くにあたっての思考力であり発想力です。解き方や考え方を知らずに、思考力も発想力も出てきません。
得点力を伸ばす方法は、問題の解き方を知ることです。「このパターンはこう解く」「こう聞かれたらこのように考えてこう解く」という解法パターンを多く知っている程、算数は得意になります。「算数の勉強を頑張っているのに点数が伸びない」というお子様は、思考力や発想力が劣っているのではなく、計算力が弱いか、習得した解法パターンの数が少ないかのいずれかです。得点力を上げるには、塾のテキストに載っている解法パターンを習得しましょう。テキストに出ている問題、塾で習った問題は一つ一つ、確実に解き方を理解した上で解き方を覚えましょう。
問題を前にしてお子様の手がずっと止まっている場合があります。その時間は無駄です。解き方を知らなければいくら考えても解けません。しかも手が止まって悩んでいる時間はどんどん過ぎていき、気がついたら1時間くらいすぐに経ってしまいます。そして得点力は上がりません。
お子様が塾の宿題を前にして手が止まっているようなら、「出来るまで考えなさい」と言う必要はありません。親子でテキストの解説や塾のノートを見て、解き方を教えてあげてください。それが無理なら問題番号にチェックをつけておき、次の授業でしっかりと解説を聞いてこさせて、帰宅後に解き直しをして確実にお子様が自分で解く事が出来るようにしてあげて下さい。塾のテストなどで全く分からない問題が出た場合も、親子で解説を見て、解き方を教えてあげてください。それが無理なら塾の先生に質問させてください。質問する場合は「この問題が分かりません」ではなく「自分でここまで考えました。ここからが分かりません」と具体的に質問させるようにしましょう。これを繰り返せば習得する解法パターンが増えていきます。得点力も上がります。
入試レベルの問題になれば、単元別ではないためどの解法パターンで解けばよいのか迷う場合があります。また、テキストで習った解法パターンを2つ以上、組み合わせて解く問題もあります。そのような入試問題に強くなる方法は入試問題に慣れる事です。ここで、頭の引き出しから最適な解き方を引き出す、という算数の問題を解くにあたっての思考力や発想力が発揮されます。それはたくさんの問題にあたって慣れれば速くなります。塾の中学入試テキストに出てくる解き方のパターンを一通り習得したら6年生の早めから志望校の過去問題にあたり、何度も繰り返し解き直して慣れておきましょう。最初は解けません。解けない時は解説を見て解き方を理解して覚えましょう。繰り返し解く事で解き方が分かってきます。これをすれば入試での得点力も上がります。
京進HP
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