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これから入塾する小学生をお持ちの保護者様へ 第3回

久保克己

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テーマ:小学生の通塾

前回は塾通いでお子様を勉強嫌いにさせないための注意点を書かせて頂きました。今回は、具体的な事例をあげながら、お子様への接し方について書いてみたいと思います。

参考にして頂けるのではないかと思う事例があります。それは、受け持った生徒の成績を顕著に上昇させている塾講師の生徒指導です。
今回は京進スクールワン(個別指導)で、受け持った生徒の成績向上が著しい講師が生徒指導の時に気を付けている事を書いて見たいと思います。受け持った生徒の成績向上が著しい複数の講師に聞き取った所、生徒指導の際に気を付けている事に共通点があります。
1.出来るだけ生徒に自分の言葉で説明させる。
2.生徒の説明を決して否定しない。例え説明や答えが間違っていたとしても「ここまではいいね!この先はどうだろう?」と考え方が合っている所までをしっかり認めた後、順を追って一緒に問題を解く。「間違う事が恥ずかしい事なのではなく表現しない事が恥ずかしいことなんだ」という事を繰り返し伝える。
3.出来るようになったという実感を持たせるように褒める。
上記3点はお母様、お父様がご家庭でお子様を学習指導なさる時も参考になるのではないでしょうか。

入塾したお子様は、塾の事を話したくて仕方ないと思います。ご家庭では、塾の様子を聞くだけでなく、「塾で何を勉強してきたか」をお子様に説明させてはいかがでしょう。はじめはたどたどしくても、勉強した事が十分に理解出来ていれば次第に上手に説明が出来るようになります。それは勉強の復習にもなり、表現力の養成にもなり、親子のコミュニケーションにもなるでしょう。
その際、お子様の発言を否定しない事です。当初、たとえ塾で勉強した事の1割か2割しか理解できていなかったとしても「なるほど、そこまでは出来るようになったんだね。じゃあ、そこから後は一緒に考えてみようか」など、お子様が前に進むことが出来るような言葉をかけてあげて頂きたいと思います。そして出来るようになれば、「出来るようになったね!」と自信を持たせてあげましょう。

頭ごなしに自分を否定する人や、自分の発言をいちいち叱りつける人には話をしたくなくなります。これは子どもでも大人でも同じです。お子様の話を聞いて、出来る所を認めて、進歩すれば褒めて、自信を持って勉強に取り組み、喜んで塾に通う事が出来るようにご家庭でケアしてあげて頂ければと思います。

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久保克己(塾講師)

株式会社京進

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