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コラム

これから入塾する小学生をお持ちの保護者様へ 第2回

2017年2月20日

テーマ:小学生の通塾

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

前回のコラムは、お子様を勉強嫌いにさせないように気を付けて頂きたい、という内容で書かせて頂きました。
今回は、お子様を勉強嫌いにさせないための注意点を具体的に書いて見たいと思います。
【肉体的苦痛を与えない】
「問題を間違えたら叩く」などという事は論外ですし、今どきそのような指導をなさるお母様、お父様はいらっしゃらないでしょう。
勉強を頑張る小学生にとっての陥りやすい肉体的苦痛は慢性的睡眠不足です。特に中学入試を目指す方が睡眠不足に陥る場合が多いようです。睡眠不足は子どもにとって大きな苦痛になります。起きている間の集中力も途絶えがちになり、さらに、「勉強は睡眠を削ってしなければいけないものなのだ。勉強とは睡眠不足を伴う、とても辛いものだ」という意識が作られてしまいます。
それを避けるために、親がお子様と一緒に日々のスケジュールを考えてあげて頂きたいと思います。ポイントはお子様が寝る時間を決めてしまう事です。例えば午後10時に寝る、とします。そこから逆算して、塾から帰ってどのようなスケジュールで宿題や復習をするか、一緒に考えてあげて下さい。「出来きらなければ出来るまで睡眠時間を削ってやる」ではなく「どうすれば決めた時間に寝る事が出来るか」という視点で、一緒に考えてあげて頂ければと思います。これを続けるとそのうちお子様が自分で時間管理が出来るようになります。
「そんなことをしていたら、宿題が終わらない」とお子様が言われる時があると思います。そんな時は、素早く終わらせる方法を一緒に考えてあげて下さい。覚えたり理解したりする時間より、問題を前にして「解けない」と悩んだり、「理解できない」と止まったり、集中力が途切れてボーっとしたり、そういう時間は10分、20分と、どんどん過ぎていきます。その時間を省きましょう。悩んだり迷ったりしている時間を省けば、効率的に時間を使う事が出来ます。分からない問題は「ここまで考えた。ここから分からない」と明確にして、次の塾の授業でしっかり説明を聞けば良いのです。もしくは先生に質問に行けば良いのです。説明を聞いたけど、それでも分からないとおっしゃる場合は、お子様のノートを見て、親が説明してあげて下さい。そして解き方を覚えてしまいましょう。それでも分からないような難問は思い切って飛ばしましょう。長時間かけて無理をしても得点力は上がりません。「説明を聞いて理解できた」問題を確実に正解出来る力をつける事が得点力アップにとって大切です。「いかに効率的に得点力を上げるか?」という視点から手助けをしてあげて下さい。塾は、振り回されるものではなく、お子様の学力アップのために利用するものなのです。必要な事をさっさと済ませてしっかり寝るのが効率的な得点力アップにつながります。

【精神的苦痛を与えない】
一昔前の塾講師が生徒に言っていた常套句があります。「これ、教えたよね。なんで出来ないの!?」塾講師に悪気はありません。しかし、生徒は黙るだけです。質問も出来ません。これでは得点力もモチベーションも上がりません。
同じような事をお子様に言っておられないでしょうか。「これ習ったでしょ。なんで出来ないの!?」大切な事は、お子様の出来ない箇所にフォーカスするのではなく、お子様の頑張りを認めてあげる事です。

第3回は具体的な事例をあげながら、お子様への接し方について書いてみたいと思います。

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この記事を書いたプロ

久保克己

子どもの受験で悩む保護者にアドバイスする教育相談のプロ

久保克己(株式会社京進)

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