これから入塾する小学生をお持ちの保護者様へ 第2回
多くの集団指導塾で中学入試クラスは2月開講します。中学入試をしないクラスは3月開講のところが多いようです。これから入塾する子ども達もたくさんいると思います。
特に中学入試クラスや、個別指導でも中学受験勉強をする場合は入試合格を目指すため、入塾後はかなりハードな勉強が待っていると考えて頂いて良いでしょう。中学入試をしない場合は比較的余裕がありますが、遊びたい盛りの子どもが時間を削って塾に行って宿題もする事になります。
中学受験をするにしてもしないにしても、保護者様には気を付けて頂きたい事があります。それは、小学生のお子様を「勉強嫌い」にさせない事です。
勉強嫌いには2つのパターンがあります。一つは、明らかに勉強を嫌がって勉強しない場合。もう一つは、親の言う通り勉強していて成績も取れているのですが、心では「勉強はつらい、苦しい、嫌なものだ」と感じており、その意識が心の中に積もっている状態です。前者の場合ははっきり勉強嫌いと分かります。保護者様も何とか対策を立てようとなさるでしょう。注意すべきは後者です。この場合、勉強嫌いは表面化しませんし、成績も取れて希望する中学にも合格するかも知れません。しかし、中学合格後にどんどん成績が下がり、大学入試を迎えても取り戻す事が出来なくなりかねません。おそらく本人も気づかないままに、心のなかに「勉強はつらく、苦しく、嫌なものだ」という意識が蓄積されているからでしょう。その結果、無意識に勉強を遠ざけようとしてしまいます。「進学校に合格したがその後、勉強についていけない」となる要因は様々でしょう。その中で、心のなかに「勉強はつらく、苦しく、嫌なものだ」という意識が蓄積されている場合、挽回する事が難しくなります。「勉強を頑張って遅れを取り戻そう、上位に行こう」という気力がなくなってしまうからです。心が嫌がっている事を頑張る事はとても難しい事です。
勉強が嫌いになりながらも、非常に怖い指導者が力と恐怖で子どもを押さえつけて無理やり勉強を続けさせれば、子どもの心がつぶれてしまわない限りは、その指導者がいる間は一定の成績を収める事は出来るでしょう。一昔前はそのような塾が存在したものです。しかし、時代と共にそのような塾は淘汰されていきました。結局、力の支配による学力伸長は限界がある事、子ども達が勉強を好きになって自主的に、優れた勉強法に取り組む方が、効果が上がり良い結果を生む事が分かって来たからです。
では、どうすれば通塾しながらお子様を勉強嫌いにさせないか?次回のコラムで紹介したいと思います。
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