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コラム
この時期から比較的得点力を伸ばしやすい理科の勉強方法(高校入試編)
2015年10月23日
前回は「この時期からの高校入試準備」として全般的な勉強方法についてお話しました。今回は、この時期から比較的得点力を伸ばしやすい理科の勉強方法についてお話したいと思います。特に「理科は得意じゃない」という方に試して欲しい方法です。お子様が「理科が苦手」という場合は試してみるよう、アドバイスしてあげて頂ければと思います。
1.志望校の過去問題を単元別に分類しよう
志望校の過去問題を出来れば10年分くらい手に入れましょう。高校入試の理科では学校によって出題形式は違いますが、大問が4問~8問くらいが一般的です。
志望校の出題が毎年大問4問として、過去10年分で40問あります。過去10年分を手に入れる事が出来たら理科の問題をコピーして切り取ってバラバラにした上で、物理分野、化学分野、生物分野、地学分野に分類します。入試問題が分野ごとにまんべんなく出題されているとしたら、各分野が10問くらいになります。これを分野ごとに問題番号をつけてノートにはって、別ノートに問題番号ごとに解答解説をはって、別冊解答を作ります。作業が大変だと思ったら、お母さんかお父さんにお願いして手伝ってもらいましょう。この方法の長所は各分野の問題をまとめる事で志望校の出題傾向を把握しやすくなる事です。
まずこれを解いてみましょう。分からない問題が出てきたら、その分野があなたの苦手分野です。問題を解くときの注意事項は、分からないからと言ってそこで長時間悩まない事です。悩んでいる時間はありません。解き方が分からなければ解説を読んで理解した上で、解きなおしましょう。解説を読む→理解する→解説を見ずに自分で解けるようになる、という一連の作業で解き方のパターンが身につきます。しかも高校入試の理科は余程の難問でない限り、解き方のパターンは決まっています。たまに物理分野で無茶な難問が出題されることもありますが、そのような問題はほとんどの人がテストの制限時間内では解けません。解説を読んでも全く理解できないような難問は後回しにして、まずは「自分では解けなかったが解説を読んだら理解できた」という問題を、解説を見ずに解くことが出来るようになるまで理解して解き方を覚えてしまいましょう。解説を読んでも全く理解できないような問題は学校や塾の先生に質問してみると良いでしょう。入試までには過去10年間くらいの問題についてはどれを見てもその場で解き方も答えもわかるくらいにまで覚えておくと良いでしょう。
2.単元別に弱点を埋めてしまおう
自分で「苦手」だと思っている個所と、学校の実力テストや塾の模擬テストで失点した箇所を洗い出しましょう。そこを埋めていくのです。いままで使ってきた教材で苦手単元を復習しましょう。この際も気を付けて欲しいのは、初めから無理に解こうとしない事です。数学や理科については「自分で解かなければ得点力は伸びない」という説もありますが、解けないから苦手なのです。解けない問題を目の前に出されて「さあ、解きなさい」と言われても解けません。ですから、特に「苦手」「弱点」にしている個所については、問題を読んで解き方が分からなければすぐに解説を読んで理解しましょう。これは1の過去問題のやり方と同じです。大切な事はやり方を理解したら、今度は解説を見ずに自分で正解を出すまで解いてみる事です。この作業で解き方のパターンが定着します。
1.2を組み合わせて解き方のパターンを増やしていきましょう。繰り返しますが、高校入試の理科は解き方のパターンは限られています。今から入試まで集中して取り組めば、飛躍的に得点力を伸ばす事が出来ます。
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