2015年中学入試
中学受験に向けて親の接し方についてお話する中で前回は1. 親がお子様の入試合格に積極的に関わる、というテーマでお話しました。今回は、2.親がお子様の家庭教師になり弱点補強をする場合、についてお話します。
2. 親がお子様の家庭教師になり弱点補強をする場合の注意点
親がお子様の学習指導をする時の問題点は、「つい怒ってしまって、子どもが萎縮する」という事です。中学入試が近づいてきて親も焦ってしまい、お子様に「何故こんなものも分からないの!?」「今まで何を勉強してきたの!?」と声を荒げてしまう・・・お気持ちは分かります。しかしながら、学習効果やお子様を元気に入試に向かわせて得点力アップを狙う、という面では要注意です。
まん丸の図形に一部分欠けている所を作っておくと、人は丸い部分ではなく欠けている所ばかりが気になるそうです。お子様も親から欠けている所ばかりを責められて「ここが出来てないじゃないの!」「ここも駄目じゃないの!」などと言われ続けたらたまりません。解ける問題も解けなくなります。お子様の学習指導をするときは、まず丸い部分を見てあげましょう。模試の結果でも志望校の過去問題をした結果でもかまいません。まずは「この単元は良く覚えているね」「この問題は良く解けたね」あるいは正解が出せなかった問題でも「よくここまで考えたね」・・・そこから入りましょう。親のその一言で子どもは「認められている」と安心します。親も気持ちが安定します。その上で、「じゃあ、もっと良い点をとるために間違ったところをやりなおそうね」・・・このようなアプローチをしていただきたいと思います。お子様が出来ている所を見つけ、それを言葉に出して認めてあげるプロセスには大して時間は費やしません。そして、費やした時間以上の効果的な学習が出来るでしょう。
人は人を褒めているときが一番良い顔になります。それは相手がお子様でも同じ事です。お子様を元気に入試に向かわせるために、良い顔で学習指導してあげて欲しいと思います。
次回はお子様の学習指導についてもう少し具体的にお話したいと思います。
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