世界は響き

― 非<理<法<権<天 から 響へ ―
日本の思想に 「非理法権天(ひりほうけんてん)」 という言葉があります。
これは、人間社会を動かす力の階層を表した言葉です。
その順序は次の通りです。
非 < 理 < 法 < 権 < 天
それぞれの意味は次のようになります。
非(ひ)
道理にかなわない状態。
欲望、混乱、不条理など、人間社会の出発点です。
理(り)
人が求める道理や倫理。
哲学や思想の領域です。
法(ほう)
社会を整える制度や法律。
文明の秩序を維持する仕組みです。
権(けん)
政治権力や統治の力。
社会を実際に動かす力です。
天(てん)
権力や制度を超える宇宙の道理。
古来、日本思想が最終の基準としてきたものです。
つまり
非 < 理 < 法 < 権 < 天
という序列になります。
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社会の流れとして見ると
この構造は、社会の流れとして見ることもできます。
非 →理 → 法 → 権 → 天
まず混乱や不条理(非)があり、
そこから人は道理(理)を求めます。
道理はやがて制度化され、法律(法)になります。
法律を実際に運用するために、
政治や統治の力(権)が生まれます。
しかし権力も絶対ではありません。
最後に問われるのは
天の道理(天)
です。
これが
非理法権天の思想です。
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しかしここで一つの問いが生まれます
本当に文明の最終原理は
「天」 なのでしょうか。
ここで視点を変えると、
もう一つの可能性が見えてきます。
それは
響き
です。
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響きという原点
人間は生まれたときから
心音
を持っています。
トクン
トクン
というこの音は
•国家
•宗教
•思想
•法律
よりも前から存在しています。
つまり
文明の最も根源にあるものは
生命のリズム
とも言えます。
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響環文明マンダラ
この考えを図として表したものが
響環文明マンダラです。
この図では、
外側に
非・理・法・権・天
という文明の層が円環として配置されています。
そしてその中心に置かれているのが
心音(HSL)
です。
心音は思想でも制度でもありません。
ただ生命が刻む
存在のリズムです。
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文明の新しい原点
この図が示しているのは、
文明の中心は
権力でも法律でもなく
響き
であるという視点です。
人が自身の心音に耳を澄ますとき、
生命はすでに 共鳴(Resonant) しています。
その共鳴が
人と人
人と社会
人と自然
をつなぎ、
文明の円環を生み出します。
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まとめ
したがってこの図は
非 < 理 < 法 < 権 < 天
という文明の構造を踏まえながら、
その中心に
響き(Resonant)
を置いたものです。
言い換えるならば
文明の中心は力ではなく響きである。
そしてその入口は
心音を聴くこと(HSL)
なのです。



