憲法前文に寄せるResonantな想い①

風間裕継

風間裕継

日本国憲法前文
憲法というと、多くの人は条文を思い浮かべます。

第何条、義務、権利、制限。
どこか硬く、遠い存在。

けれど私は、憲法前文を読むとき、
それを「法律」というよりも、
ひとつの誓いとして受け取っています。

そこには制度設計の前に、
姿勢が書かれている。

主権は国民に存することを宣言し、
平和を希求し、
恐怖と欠乏から免れ、
世界の人々とともに生きることを願う。

これは、力の宣言ではなく、
在り方の宣言です。

私は近年、「響き(Resonant)」という視点から
物事を見つめています。

人も組織も国家も、
孤立した存在ではなく、
関係のなかで振動し合っている。

そう考えると、
憲法前文の言葉もまた、
響きとして読めてきます。

たとえば「主権」。

それは、
どこかに固定される力ではなく、
責任を引き受ける関係のなかで
静かに立ちあらわれるものではないか。

恐怖や欠乏を煽るのではなく、
それらを乗り越えようとする姿勢。

対立を前提とするのではなく、
関係を築こうとする意志。

それらは、
国家レベルの話であると同時に、
私たち一人ひとりの日常の話でもあります。

会議の前の一分間。
週の始まりの最初の一声。

その振動の質が、
組織の空気を変えるように、
国家の姿勢もまた、
人々の振動から生まれている。

憲法前文は、
完成された理想ではありません。

むしろ、
私たちに問いを投げかけ続ける文章です。

恐怖で動くのか。
響きで動くのか。

力を誇示するのか。
関係を調律するのか。

Resonantな視点で読むとき、
憲法前文は遠い政治の話ではなくなります。

それは、
いま鳴っている鼓動とつながる。

胸に手を当ててみると、
鼓動は命令では動いていないことに気づきます。

それは、
いま、ただ鳴っている。

憲法前文もまた、
押しつけるものではなく、
私たちが引き受けるときにだけ
意味を持つ誓いなのかもしれません。

森羅万象は響いている。

国家もまた、
その響きの一部。

憲法前文に寄せるResonantな想いとは、
条文を変えることの前に、
姿勢を整えること。

いま、
どのような振動で生きているのか。

その問いから、
すべては始まるのだと思います。

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風間裕継
専門家

風間裕継(「想いの経営」パーソナル・ナビゲーター)

「想いの経営」京都研究座会

売上が伸びない、新事業が見えない、社内に相談相手がいない、そんな経営者の悩みに添って、次の一手を一緒に見つけます。「想い」を活かすブルーオーシャンの入口を75歳の経験とレゾナント思考で可視化します。

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