無限ループとスパイラル

風間裕継

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無限ループとスパイラル
―― 人は「つながっている」ことを、どう思い出すのか ――

人はいつから、
「世界と自分は別ものだ」と感じるようになったのでしょうか。
そして、いつからそれを「当たり前」だと思い込むようになったのでしょうか。

最近あらためて、
「無限ループ」と「スパイラル(螺旋)」という二つのイメージが、
これからの時代を理解するうえで、とても有効なのではないかと感じています。

無限ループとは、
この世界が、部分と部分が切り離されることなく、
互いに関係し合いながら循環している構造のこと。

一方、スパイラルとは、
同じテーマを行きつ戻りつしながらも、
少しずつ位相を深め、その構造に気づいていく体験だと言えるでしょう。

同じ場所を回っているようで、
実は、確かに深まっている。
それがスパイラルです。
世界が堂々巡りしているように感じ、
解決策が見えず、
希望すら持てない、
そんな困難な時があります。

そんなとき、私は
ハート・サウンド・リスニングを行います。

自分の心音に耳を澄ませていると、
その響きが、
「自分は世界の流れから切り離されて存在しているのではない」
という感覚を、静かに思い出させてくれます。

「自分は完全に孤立しているわけではない」
その覚知が、深まっていくのです。

それは、
世界と自分がふっと重なった、
無限ループ的な体感だったのだと、
あとから腑に落ちてきます。

でも最近、
「これを多くの人に伝えなければならない」
という気持ちは、少しずつ薄れてきました。

なぜなら、
多くの人はすでに、
歴史を繰り返す中で、
言葉にする以前から、自然にそれを感じてきた、
そう気づいたからです。

必要なのは啓蒙ではなく、
「それでよかった」と確認できる言葉なのだと思います。

私がその確認の言葉として選んだのが、
Resonant(万物は響き合う)という言葉でした。

世界が互いに関係し合いながら巡っていることと、
個人がそのつながりに気づいていくスパイラルの体験。
その二つが、静かに響き合う。

そのことを、
ただ、そっと確認するための言葉になればいい。
今は、相談の場を通して、そう思っています。

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風間裕継
専門家

風間裕継(「想いの経営」パーソナル・ナビゲーター)

「想いの経営」京都研究座会

売上が伸びない、新事業が見えない、社内に相談相手がいない、そんな経営者の悩みに添って、次の一手を一緒に見つけます。「想い」を活かすブルーオーシャンの入口を75歳の経験とレゾナント思考で可視化します。

風間裕継プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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