自身が「響いて居る」ことを感じて生活する!

SDGsは、「誰一人置き去りにしない」と謳って始まった。
だがその前提には、どこか不自然さが潜んでいた。
まるで“置き去りにされる者”という存在が、
あらかじめ世界に固定されているかのように。
——ほんとうは、そうではない。
この世界には、
誰一人として “響いていない者” はいない。
ひとは皆、それぞれの位相で振動している。
ただ、その響きを
まだ“自覚できていない”だけなのだ。
私たちを形づくる素粒子は、
「粒」と「波」として常に舞い続けている。
その絶え間ないダンスの響きの中で、
私たちはお互いに編まれ、支えられ、生きている。
自身の心音に耳を澄ませば、
その舞いの余韻と、1/ƒゆらぎの優しい波長が、
胸の奥深くまでしみわたってくる。
ただ聴いているだけで、
エゴはすっと薄れ、不安は小石のように静かに沈んでいく。
新しいシビライゼーションは、
誰かを救うことでも、
誰かを引き上げることでもない。
ただ、お互いの“響き”に気づき合うこと。
その気づきが連鎖し、共鳴が広がるとき、
SDGsの風を受け継ぐ、新しい風が生まれる。
それが——
Resonant Civilization(響鳴文明)
なのかもしれない。



