経営参謀 第16回:「信頼に係る社長の参謀」編

風間裕継

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「この人だけは、ずっと信頼している」“信頼の参謀”という実在たち

経営者にとって、「信頼できる人が一人いる」ということは、
それだけで、経営の質が変わるほどの力を持ちます。
数字や戦略だけでなく、“心の温度”を共有できる誰か。
“信頼の参謀”とは、成果よりも関係性を耕し、
社長が本音を開ける“影のホーム”のような存在なのです。

「この人だけは、ずっとそばにいてくれた」そう語る社長の言葉には、重みがあります。

それは、成果や成功体験ではなく、
「自分が揺らいでいたとき、信じて待ってくれた」という、
“人の在り方”に対する感謝の記憶だからです。

私は、「信頼の参謀」として一緒に歩んできた中で、
成功の報酬よりも、**“沈黙の信頼”**を何度も味わってきました。

社長が“弱さ”を初めて語ったとき
 → 「この人なら、大丈夫」と感じてもらえるかどうか。

失敗や迷いを“共に引き受けた”とき
 → 解決策より、“一緒に立ち止まる力”を持てるか。

長期的な“温度の一致”があったとき
 → 調子がいいときも悪いときも、ぶれずにそばにいること。

ある社長はこう言ってくれました。

「ちゃん寅と、話してるうちに“答え”が出るんです。
なんか、“考えてる”んじゃなくて“感じてる”って感じで…」

その人と、ある時“沈黙”を共有しただけでした。

“信頼の参謀”とは、常に目立たず、しかし確かにそこにいるナビ存在です。

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専門家

風間裕継(「想いの経営」パーソナル・ナビゲーター)

「想いの経営」京都研究座会

売上が伸びない、新事業が見えない、社内に相談相手がいない、そんな経営者の悩みに添って、次の一手を一緒に見つけます。「想い」を活かすブルーオーシャンの入口を75歳の経験とレゾナント思考で可視化します。

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