「粗利1000%増をめざす経営」に通底する人間観

風間裕継

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高収益体質
私たち人間は、いったいどこから来て、なぜ生きているのでしょうか?
この大きな問いに対して、昔から多くの人がさまざまに考えてきました。
ここでは、ある「意識の物語」を通して、人間とは何かをやさしくお話ししてみます。

宇宙のはじまりには、「ひとつの意識」があった
この広い宇宙のはじまりには、「一なる意識(いちなるいしき)」と呼ばれる存在があったと考えられています。
これは、命の根っこでもあり、すべてのものの元になっている存在です。
仏教の「般若心経(はんにゃしんぎょう)」では、この一なる意識のことを「空(くう)」と呼びます。

「空」とは、目には見えないけれど、すべての命や存在がそこから生まれてきた、根っこのようなものです。

「自分を知らないって、どんな感じだろう?」
一なる意識は、とてもふしぎな問いを自分にしました。
それは――「自分のことを知らないって、どんな気持ちなんだろう?」という問いです。

一なる意識は、すべてを知っている存在です。
でも、逆に「知らない」という感覚を体験したことがなかったのです。
そこで、一なる意識はちょっとした「遊び」を思いつきました。

自分を「忘れてみる」ことで、体験をはじめる
「よし、自分を知らないってどんなものか、実際にやってみよう」
こうして、一なる意識は、自分自身の中に「知らない部分=空白」を作りました。

そして、その空白をもとにして、宇宙が生まれました。
星、地球、海、山、植物、動物、そして私たち人間も、社会もその中で生まれてきたのです。

般若心経では、目に見えるこの宇宙のことを「色(しき)」と呼びます。
「空(くう)」から「色(しき)」が生まれた――つまり、見えない意識から、見える世界が生まれたのです。

忘れて、迷って、思い出す旅
私たち人間は、この「自分を忘れた意識」の一部だといわれています。
もともとは一なる意識の一部だったのに、そのことを忘れて、肉体を持ち、「自分って何だろう?」と感じながら生きています。

何度も生まれ変わる「輪廻転生(りんねてんしょう)」という仕組みの中で、いろいろな体験をくり返します。
うれしいこと、悲しいこと、楽しいこと、くやしいこと――
生きていれば、いろんな出来事がありますよね。

それらすべての体験を通じて、私たちは少しずつ「本当の自分」を思い出していくのです。

人間とは、「自分を思い出す旅をする意識」
人間は、ただの生きものではありません。
実は、「大きな意識の一部」であり、自分を思い出すためにこの世界に来ている存在です。

「なぜつらいことがあるんだろう?」
「どうして失敗しちゃうんだろう?」
そんなふうに思うこともあるかもしれません。

でも、そうした体験の中にも、意味があるのです。
なぜなら、それを通して、「ああ、自分にはこんな気持ちがあるんだ」「こんなことが好きなんだ」と気づくことができるからです。


まとめ 〜人間とは、意識の冒険者〜

人間とは何か?――それは、「自分を忘れた一なる意識が、もう一度自分を思い出すために、さまざまな体験をする存在」なのです。
だから、人生には、どんな体験にも意味があります。
どんなときでも、「空」から生まれた、大いなる力が流れています。

泣いたり、笑ったり、悩んだりしながら、
1:困る → 学ぶ
2:迷う → 気づく
3:自分の好きに気づく
4:自分の人生を創っていく
といったステージを経て
私たちは少しずつ、自分という存在を思い出す冒険をしていきます。

それが、人間であることの本当の意味なのかもしれません。

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専門家

風間裕継(「想いの経営」パーソナル・アドバイザー)

「想いの経営」京都研究座会

揺籃期・低迷期・後退期等にある企業経営者の「本当の想い」を粗利1000%増を目標とすることで引き出し、それを曼荼羅式PDCAシート(A4一枚)で経営展開させていく営為を随時にナビゲーションしています。

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