老後の見直しと介護のはなし
介護の費用はいくなかかるのか…そしてどうやって準備するのか…?
公的介護保険の認定者数は今年4月で約610万人となりました。
利用時の自己負担も言って所得以上の方は1割から2割に引き上げられました。
私の年代(40代)も親の介護は他人事ではなくなりました…。
両親が特養等で介護を受けるとなると、今まで毎月の負担が20万円だとすれば、
4万円程上がるそうです。
介護保険を受給している人の比率は80歳を過ぎるころから急激に増えています。
75~79歳の約10%から、
80~84歳は約20%、
85~90歳は約40%、
90~94歳は約70%いるそうです。(厚生労働省「介護給付費実態調査」)
介護にかかった期間は
1年未満 12.0%
~ 2年未満 11.6%
~ 3年未満 14.2%
~ 4年未満 14.5%
~10年未満 29.2%
10年以上 15.9%
つまり、5年以上介護を要する人が45%もいると言う事です!
(生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」)
自宅で介護を受けると毎月の費用は平均額で
要支援1 約 23,000円
要支援2 〃 26,000円
要介護1 〃 57,000円
要介護2 〃 64,000円
要介護3 〃 63,000円
要介護4 〃100,000円
要介護5 〃102,000円 となるようです。(家計経済研究所)
例えば、毎月かかる介護費用の単純平均額69,000円に
平均介護期間である4年11か月をかけると、
一生涯にかかる介護費用は「約400万円」となる。
あくまでも平均値で上記の費用になりますが、10年の介護を要すれば
800万円以上のお金が必要とされます。
40歳代から何をすべきか…?
親の介護の為の準備は間に合わなかったとしても、自分自身が
少なくとも子供たちに迷惑をかけないようにするためにも
今からの10数年間でその準備をすべきではないのでしょうか?
老後の生活を楽しむためのお金、人に迷惑をかけない為のお金
これからはこの2点を今以上に考えていくべきだと思います。
私も数年前からこういった事を含め、まさに21世紀型のライフプランを
心がけるようにしています。
民間の保険会社で販売されている介護保険にもいろいろな種類があります。
保険料が安く介護費用を払ってくれるもの…。
保険料は安くないですが積み立て型になっているもの…。
保険会社によっては介護保険金が支払われる認定基準も違いますので
そこは注意が必要です。
毎月の保険料を抑えたい方は、安い掛け捨てタイプを、老後資金と両建てして考えるならば
介護になってもならなくても準備したお金を将来上手に使っていく事が出来れば嬉しいですよね!
ご自身のライフプランに合わせて考えていく必要がありますね!
99%上手くいく人生設計をお手伝いするプランナー
大塚 巌也