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今回は、各種点検その5から進めていきます。
各種点検
消防点検 室内以外の点検
消防点検で室内に入って点検しているのはよく見かけられていますが、共用部分にも各種消防商品がついており、点検を室内機器点検と同様に行っています。
消火器
総床面積の150㎡以上で、各階に20m置きに、業務用消火器を設置しなくてはいけません。
消火器にも使用期限(品質保証期間)があり、業務用消火器は10年となっています。
消火器にはA(普通)B(油)C(電気)と目的にあった消火器がありますが、全てに対応した消火器もあります。
共用部分についている消火器は大体このタイプがついているのではないでしょうか。
また、消火器にも住宅用・業務用と分かれ、共用部分に使用する消火器は、業務用となります。
メーカー等では、「内部の消火剤を交換する方が良いでしょう」との法律ではありませんが、粉末の場合などは5年を推奨しています。
本体自身は、10年を超えると耐圧試験をうけなければ(以後3年毎に)使用できない事となるので、その様な場合は、交換した方が良い事となます。
10年を超えまだ使用する場合、メーカーに持ち帰らないと本体の耐圧試験できません。
消火器を持ち帰るので、仮の消火器設置→消火器をを持って帰る→再度納品する。
と手間がかかります(運搬費用・耐圧試験費・詰め替え等の費用が必要)。
大体は、新しい消火器を持ってきて(耐圧試験費の費用・薬剤詰め替えの費用をする事なく)交換する事で手間が省けます。
消火器にマンションの名前も入れられますが、ほとんどは名前を入れません(名前を入れるにも費用が必要な為)。
また、壁面に消火器設置専用フックが付いていて消火器が取りやすいように壁面に設置されている物もあります。
消防庁「自ら行う消火器の点検報告(蓄圧式)」
https://www.fdma.go.jp/mission/prevention/item/prevention001_04_shoukaki_pamphlet.pdf
消火器には、蓄圧式と加圧式もある。
蓄圧式 工場で圧力をかけて納品される(常に圧力がかかっている)。
加圧式 消火器内部にガスボンベが設置され、作動させる事で、内部薬剤を散布させる。
違いは、加圧式の場合、圧力計がついています。
圧力計が付いていない場合は、加圧式だと思われます。
消火器の点検
消火器にシールが貼られ、点検日時が記載されていると思います。
住戸内点検と同じで、6ヶ月に一度の点検が義務付けられています。
消火器表示板
壁にプラスチックの材料素材の赤いプレート(1500㎜以内に設置)が設置されている場合や、消火表示の上に消火器を置き式のタイプもあります。
赤の印刷物は紫外線(日光)に弱く、すぐにプレートが薄くなってきます。
壁面に付けるタイプの物は管理員が予備をもっており、巡回時に見て悪ければ交換します。
置き式タイプ(消火器の下に置く赤い置物)の物は、予備で持っておく事は少なく、新に買わないといけませんが。
消火器表示板は、日常の管理に入る項目かもしれません。
次回は、各種点検その6から進めていきます。