マンションライフを快適に3
今回は、その他の金物その14から進めて行きます。
その他の金物
スプリンクラー
消防法により、マンション(共同住宅)の場合、階数が11階以上か、床面積が3,000㎡以上ある場合、12条に基づいて設置する義務があります。
また、免除される空間(直接外気に開放されている場所・トイレ、浴室などの水廻り・機械室・電気室等)もあります。
近年の高層マンションにご入居されスプリンクラーが室内に設置されている方は、11階以上に住んでおられえると思いますが(11階以下の階には付ける義務がない 又は 床面積が3,000㎡以内なら)、お金持ちしかすめませんね。
湿式スプリンクラー
スプリンクラーヘッドまで水が入り、配管内に水が充満しています。
発報するとすぐに散水出来る事で、発報してからの時間差が少ない。
乾式スプリンクラー
配管内が水が入っておらず、一定の条件で散水される条件です。
寒い地域(水が凍ってしまう為)、室外である配管内には水が入っていません。
配管まで水が行くまで時間が掛かり、発報してから水を入れるのでタイムラグがあります。
ヘッドにも(3種類)
閉鎖式
ヘッドでがある一定の温度にたっすると溶け作動します。
一般のヘッドにはこの方式が使われています。ヘッドが一定の温度で溶ける事でその場所のみが解けるので他のヘッドは散水しない。となります。
マンションにはこのタイプが使用される事が多いです。
また、ヘッドにも上向き、下向き、埋め込み型があります。
開放型
開放ですので、空いていれば散水される事となるので、大スパン、化学工場、倉庫、劇場等に使用される事が多いです。
短時間で大量の水を使用して行う事が出来る方式。
送水型
天井高10m以上に設置されます。
展示場や、アトリウムなどの天井が高い建物の壁面に設置される事が多いです。
スプリンクラーでは、平面図に円形を書き込み(有効散水範囲)、水が掛からない場所を無くします。
マンションには押し入れ(上段・中段・下段等 条件により設置しなくても良い場合や 設置義務がある場合等があります 仕上げ材に不燃材・それ以外を使用する 難しいので設計会社・消防署でお問い合わせください)、クローゼット等があります。
その場所を網羅しなければいけない事もあるので、押し入れ天井に散水栓ヘッドが設置される(押し入れ前)事となります。
押し入れにヘッドがある場合や、天井のヘッドを傷つけない様に気を付けて下さい。
スプリンクラーヘッドの寿命
スプリンクラーヘッドも約18~20年で寿命(目安)となり、交換が必要な場合もあります(ヘッドだけではなく配管からの水もれについても)。
湿式の場合、一度水を抜きヘッドの交換をしなくてはいけないので、時間が掛かる・水で汚れる等が発生する場合もあるので注意が必要です。
また、金額も高額となる事から十分に修繕積立金をプール(計画的に直す必要があります)しておきましょう。
次回は、その他の金物その15から進めて行きます。