マンションライフを快適に274
今回は、その他の金物その4から進めて行きます。
その他の金物
避難はしご(消防設備)
はしご以外にも、すべり台・救助袋・暖降機・避難橋等(階数で使用できるものも変わる)がありますが、マンションでは、避難はしごが多いのではないでしょうか。
2方向避難としてバルコニー側で避難できる様に、一定の位置(消防できめれたれた位置)の床に下階に移動できる様に、避難はしごがついています。
上下共ステンレス製の蓋がついており、上の蓋を開けると下の蓋もあき(下の蓋をレバーが付いている商品もあります)、はしごをおろして下階におります。
片づける場合は、はしごを巻き上げ、蓋を閉めると元にもどります。
設置場所を確認しましょう
購入前にもパンフレット図面を見ると思いますが、設置されているバルコニーには、避難はしごが設置されている場所が記載されていると思います。
図面を見てもよくわからなければ(何号室かわからなければ)、隔壁(蹴破り・体当たりして破れる様になっている)にシールが貼ってあります「非常の際には、ここを破って隣戸へ避難出来ます。」シールが貼っていると思いますので、避難の場合は破って避難はしごがある部屋までバルコニーをつたい逃げて下さい。
真ん中付近の部屋では、両サイドに隔壁が設置されていますが、近い方(どこに避難はしごがあるかを確認しなければわからない)に避難して下さい。
分からなければ
・管理員・管理会社に聞く。
・1階からバルコニーが見れる状態であれば見る(バルコニー天井にステンレスの正方形の形の避難はしごの蓋が見える)。
点検
マンションでも、6か月に一度の機器点検、1年に一度の総合点検があり(3年に一度の消防に書類を提出する義務がある)、点検がされている事だと思います。
避難はしごを下す場合、下階バルコニーの方がびっくりしない様に事前に伝えて下さい。
この作業は、管理者・点検業者が行いますので、住民さんが連絡等する必要はありません。
交換が必要な場合も
点検を実施されてはいますが、点検時に作動が悪くなり動きが悪くなる場合もあります。
部品交換できればいいのですが、大抵は避難はしご自身をそっくり入れ替える事が多いです。
避難ハッチの上・下には物はおかないで下さい
避難ハッチの上に物があると、わからなくなる場合(避難ハッチがある部屋の人が分かるのではなく 避難された人がここに避難ハッチがあるとわかる様)があるので、避難ハッチの上には、物を置かないで下さい。また、下階(はしごで降りる階)の方は、避難はしごの下には物を置かないで下さい。
2階から地上階に避難ハッチが下りる場所に、黄色いペンキで斜線に引かれているのを見た事はないでしょうか。上部には避難ハッチがついています。
隔壁の前にも物を置かないで下さい
大規模修繕を実施して、足場を外部に建てる時に判明する事があるのですが、隔壁の前に倉庫等を置き、逃げれない様になっている場合が、ちらほらとあります。
説明をして撤去してもらうのですが、バルコニーが共用部分(通常は専用使用件のある共用部分)とご理解いただいていない方がいらっしゃります。
その事で死傷者が出た場合、管理者が撤去する様に即していたが、実際には撤去していなかった場合、管理者が業務上過失致死罪・業務省過失傷害罪等に問われる事もあり、「採算注意している等」の証拠が必要となってきます。
管理者等は、注意喚起している書面等を日時・ビラのコピー等を残しておいて下さい。
また、注意されているにもかかわらず撤去しないものは、死傷者が出ると業務上過失致死罪・業務上過失損害罪等に問われる可能性もあるので避難できる様に隔壁の廻りには物を置かないで下さい。
次回は、その他の金物その5から進めて行きます。