マンションライフを快適に7
今回は、バルコニー壁面仕上げ その8から進めて行きます。
バルコニー壁面仕上げ
塗装仕上げ
白華
バルコニーで、白く点(もう少し時間が経つと線になる場合もあり)になっていて、拭いても取れない事あります。
その様な状態を白華と言い、ひび割れ(毛細クラック)に水分が通る事で、コンクリート成分が雨等で流れ出る事で、コンクリートの成分が混ざっている雨水が乾くと白くなります。
清掃
白華は、アルミサッシTOPに付く場合や、コンクリート手摺壁、床仕上げに付く場合もあります。
濡れた雑巾で拭いてもとれません(白華が早い段階では、濡れた雑巾等で拭くと濡れている時には一時消える事はありますが、乾くと白くなる)。
本来は、塩酸で取らないといけませんが、塩酸は危険物ですので一般の方が使用できません。
一般でにどこでも売っているのは、酸〇ー〇しかありません。
塩酸を数千倍の水で薄めている商品で、ゴム手袋、ゴーグル等を使用する商品。
安全を守り、何度も使用しなければ消えませんが、業者(洗い屋)の持っている塩酸(原液ではない 水で薄めてはいます)は、一発で消え(塗ると白華が泡立つ)、水で十分流し(流さないと金物、メッキ等はサビます)ます。
本当に目立つ場合は、まず管理者、管理会社に伝えて下さい。
原因
以前コンクリートにはクラックが入るとお伝えさせてしましたが、端部にはクラックが発生します。
どんなに頑丈なコンクリートを持っても、今の技術(大手建設会社がこぞって研究しています)ではクラックは入ると考えていただいた方が良いです。
そのクラックが入った所(塗装面でもタイル面でも)に水が入ると、白華が出てきます。この状態を長く続ければ、次は鉄さびのまざった白華が出てきます。
その様になると、鉄筋までサビている事となるのでその様にならない様に、補修が必要です。
白華が出れば管理者に話して下さい。
修繕
白華を止めるには、クラックの入った面を補修(水が入らないようにする)するしかありません。
クラックの入っている面(0.3㎜以内であれば)をサンダー等でV字に溝を掘り、シールを打設して上部から仕上げ材を塗ります。0.3㎜以上であれば、Uカット・樹脂注入等があります。
問題ないのか
端部(バルコニー壁面・床・手摺壁、玄関周辺〈雑壁〉)に入るクラックは大きな問題になる事は少ないですが、柱・梁・耐力壁・床・屋根・階段(主要構造部)に入るクラック(ひび割れの太さ深さによって)は気を付けた方が良いです。
地震大国
わが日本は、年何回と有感地震が起きる国です。
建物も、揺れる事でクラックが入る場合もあります。
これは、揺れる方向、地盤、負荷のかかる場所、入角(2面が違う動きをすると割れやすい)か、出角(入角より割れずらい)かによっても変わり、各建物によって変わります。
次回は、バルコニー壁面仕上げ その9から進めて行きます。