マンションライフを快適に231
今回は、集合エントランス自動ドア その5から進めて行きます。
集合エントランス自動ドア
扉の引き残し
扉は、全部開かない様に設計されています。
扉が開く際に、最後扉を少し残して開けます。
この引き残しは、JIS規格で決められている大切な隙間です。
片開きでも、両引きでも、3枚扉片引きでも、2枚片引きでも、すべての自動ドアは、この引き残しを設ける必要があります。
ほとんどがガラス扉で出来ていると思いますが、ガラス扉の枠寸法+25ミリ以上が残る事が条件となります。
何故このようになるかですが、子供、大人が指を詰めない様に設計されています。
また、戸先同様、戸尻もFIX枠の帆立(壁面側)から200ミリ以上空間(建築条件によって変わる)を離さなければいけません。
したがって、戸尻から考えないと、戸先の事を考えも戸尻がだめであれば通りません。
開け閉め出来る扉寸法より、FIX部分の空間寸法の方が大きい空間でないと設置出来ない事となります。
電気を止め、手動で動かかすと、引き残しをゆっくり見れます。
ガードスクリーン・防護柵
自動扉がオープンな場所に展開されている場合、お子さん等が急に自動ドアに触りに行く行為をしてけがをする事を防ぐ為に、ガードスクリーン・防護柵が設置される様になりました。
最近、結構いろんな所で見かける様になり、駅のホームの風除室等に設置されているのを見かけます。
JIS A4722
自動ドアを安全に開ける、閉める、共通の安全対策部品、チェックシートができ、安全対策を強化したものとなっています。
また、昨年2022年9月にJIS A4722:2022で、「車椅子使用者便房用自動ドア」及び「一般便房用自動ドア」個別要求事項が加わりました。
JIS規格とは
日本産業規格(JIS=Japanese Industrial Standardsの略)で、日本の産業製品に規定や寸法が決められた日本国家規定です。
国レベルの規格を規定している、最低限この様にして下さい。と決められた規定や寸法となります。
次回は、合エントランス自動ドア その6から進めて行きます。