マンションライフを快適に244
今回は、屋内消火栓 その5から進めて行きます。
スプリンクラー
マンション(共同住宅)にも、必ず付けないといけない条件があります。
それが、11階以の建物は必ず、11階以上に付いないといけません。
なぜ、11階以上にスプリンクラーが必要なのでしょうか。
11階といえば、3m(1フロア)×11階=33mとなります。
はしご車のアームが伸びるのが、30mが多く(この法律があるから30mが多いのでは)であるから、10階までは届く事となり(非常用エレベータ―を使用すれば11階以上には隊員が行く事が出来ますが)、消火出来る様になっています(その地域に小さいはしご車しかないと、新しく購入したりします)。
最大では54mと言う物もあるみたいです。
はしご車が届かない11階以上の階はどの様に消火・類焼を遅らすのでしょうか。
火災を消火・類焼させない為にも、スプリンクラーが設置されます。
よく、百貨店に行かれる方も多いと思いますが、天井をよく見て下さい。
百貨店には、各フロアでスプリンクラーが設置されているのを見かけた方はいると思います[3000㎡(平家建以外)以上の場合]。
スプリンクラーの方式にも、湿式、乾式、予作動式と3つに分かれています。
湿式
スプリンクラーヘッドまで水が入っているタイプ
ヘッドに感熱部があるヘッドが必要。
火災の時に、感熱部が溶けて散水される。
乾式
スプリンクラーヘッドまでは圧縮空気がはいっており、水が入っていません。
スプリンクラーヘッドが熱により感知し、圧縮空気が抜け、ポンプが起動し、水が送水され消火されるタイプ。
寒い地域は、乾式(寒いと配管内で凍る事がある)で施工されます。
ヘッドに感熱部があるヘッドが必要。
予作動式
シプリンクラーヘッド+感知器がついており、感知器が発報する事で作動するスプリンクラー。
スプリンクラーも誤作動を起こすこともあります。
誤作動を起こすと大変な上に、費用も掛かります。
そうならない様に、点検・改修時期を早めに想定し、適切に管理して下さい。
次回は、屋内消火栓 その6から進めて行きます。