マンションライフを快適に192
今回は、排水 その1から進めていきます。
排水
各住戸にも、排水として雑排水・汚水・雨水の排水があります。
雑排水
キッチン・洗面台・洗濯用排水・お風呂とあり、キッチンは単独で流れる場合が多いです。
キッチン排水
キッチンは単独で上階から2階まで(上下の部屋)の縦配管があり、キッチン専門の排水管が左右(近く)にあります。
1階は専用の排水配管となります。
なぜ1階の排水管と2階以上の排水管が分かれているかですが、排水つまりを起こした場合、排水が最終出口部分で詰まった場合、各階の排水が1階で吹く被害が想定されるのを防ぐ為に、2階までの排水管系統と1階系統の排水管が分かれ、1階合流升を経由して棟外に流します。
詰まりやすいのが横引管です。横引管で詰まってた場合、自身の排水ノミの排水となるので、気持ちよくないですが、まだ我慢できます。
各階にて使用された排水が、1階に集中してあふれると各階に使用制限を掛けないといけなくなるので、1階は専用の配管を使用しています。
詰まり気味になる時
1階が専用排水管と言う事は、2階が排水管の最下階となるので、ひどい時は、排水が溢れる事もあります。
詰まるまでに、前兆として排水から「ボコボコ」と音がなります。
空気の流れが悪いのか、何処かで詰まっているのか、配管内の空気が綺麗に流れない事が起こり「ボコボコ」と音が鳴ります。
音がなれば、管理員に「ボコボコ」と音が鳴る。一度キッチン1階排水横引管を見てほしい。と言って下さい。
雑排水管洗浄
ほとんどのマンションでは、雑排水管洗浄を実施(築後5年を超えないと実施されないマンションもある)されていると思いますが、基本、実施より1年間有効の保証が付いているので、再度詰まれば業者が来ます(契約形態を確認して下さい)。
通常、各階の排水管洗浄をした後に、1階雑排水管を高圧洗浄します。
従って、年1回雑排水管洗浄を行っているマンションでは、詰まりが少ない事となります。
それでも詰まり気味になるのは
1階横引管で勾配不良があったり、大きな物が詰まって流れない事があったりします。
キッチン排水管は、油・洗剤・お湯・水が流れます。
特に、油は温かいうちは流れるが、冷えると流れが悪くなります。
流れの悪くなった油が横引管に溜まる事で配管が詰まってきます。
1階横引管で排水が熱いと油も解けますが、使用しない時間帯、使用が少ない時間帯では、配管内も冷えて油が固まる傾向があります。
従って、油(ラーメンの汁も同様)をあまり排水管に流さない様にしましょう。食器に付いた油でどうこうなるものでもありませんが、使用した天ぷら油を流したりしないで下さい。専用の油吸収材を使用し生ゴミでほかして下さい。
また、お皿に付いている油分が多いと思えば、お湯を長めに流して油が流れる様にして下さい。
次回は、排水 その2から進めていきます。