マンションライフを快適に262
今回は、玄関扉 その8から進めて行きます。
玄関扉
扉以外に使用されるもの
丁番
上下2箇所で扉と枠が繋がっている物で、開き戸であれば、室内・室外問わず、全てに丁番が使用されています。
地味な存在ですが、一番重要な部品かもしれません。
その丁番を使用する事で、開き扉を使用する事ができます。
新築の場合、扉と枠が全て平行・垂直でしょうか。
基本平行・垂直ではありません。
吊元に対して、全てが平行・垂直とは言えず、何処かの隙間が大きくなったり、少なくなることもあります。
決して、玄関枠が歪んで来ているのではなく、扉が正方形の「きちぃ」としているので、現場で施工する物は、やはり誤差があり、玄関枠がきちっとした長方形ではない場合があります。
丁番おこしにて調整
丁番をひねり、現地玄関枠に合わせる大変便利なものです。
従って、平面のままの丁番は少ないと言う事になります(新築時、建具を取り付けた時に、ほとんどが調整されます。)
外部から、丁番の出張部分に丁番おこしを差し込み、人力で力を入れ丁番をひねっていく物です。
(例)丁番の反対側の縦の隙間が、上部が小さけれく、下部が大きければ、上部丁番を丁番おこしで丁番側に捻り、下部を丁番反対側に捻り、丁番を調整することで枠に対して平行にしていきます。
上下の隙間に付いては、ある程度の範囲でとしか言えません。基本、縦ラインがメインです。
玄関扉、枠も「カチッ」としている物です。
一番調整が可能な物は丁番です。
丁番を外すして床に置くと、真っすぐになっている丁番は少なく、カタカタと平たい分部がひねられています。
故障
丁番自身が故障する事はまれでありますが、丁番を止めているビスが取れかけ、ビスが扉と枠に挟まりビスが変形して取りにくくなる事があります。
音鳴り
「ギー」と音が鳴る事は、今まで住んでおられた住戸で経験あると思いますが、丁番のグリスが無くなりかけて音鳴りがする事があります。
音を軽減させるには
グリスか潤滑油を入れる事で軽減されます。
では、どちらがいいのでしょうか。
グリス
固形タイプで車にも使用される長く残る物ですが、一度塗る場所を出す(一度分解する)必要があります。
グリスを丁番に入れるには、枠に付いている方が凸、扉に付いているのが凹であり、上から入れ込む形で施工されていますので、開けた状態で扉下に床の高さより少し高い物を挟み、丁番の軸の隙間(5㎜程度)に綿棒等でグリスを上下の丁番に入れ、扉のクサビ等を抜き通常の状態にもどす。
戻すと、扉の重みでグリスが出てくるので、ウエス等で拭き取って下さい。
潤滑油
スプレータイプで簡単に吹きかけられます。
扉自身を持ち上げる必要が無く、直接吹き付け、何度か扉を開け閉めすれば音鳴りはなくなります。
余分に出た潤滑油はウエス等で拭き取って下さい。
グリス(固形式)、スプレー式とあり、スプレー式の方が、頻度を多く入れる必要があります。
扉 その9から進めて行きます。