マンションライフを快適に206
今回は、壁面仕上げ材 その7から進めて行きます。
クロス以外の仕上げ材
左官
水を使用して材料を固める為に、養生機関が必要になり、仕上げ材として簡素化、低コスト化を図るには現代に合わなくなってきました。
職人も高齢化が進み、若者が少なく全体的に縮小してきています(業界全体、全国的にもですが)。
仕上げに左官を使う事は少なくなりましたが、下地ではまだまだ必要とし、現場に左官屋さんがいない事は考えられません。
聚楽仕上げ
和室によく使われていた聚楽。
聚楽調クロスが出てくると、打って変わって聚楽調クロスが躍進しました。
最近の和室には、聚楽調クロスが使用される事が多いです。
聚楽調クロスは、約900㎜幅でジョイントが入りますが、聚楽仕上げの場合、ジョイントはでてきません。
また、聚楽は少し表面が少しシットリしていますが、聚楽調クロスは表面が乾燥しています。
珪藻土仕上げ
藻類の一種
海や湖で藻が死骸化し、底に貯まった物を回収して乾燥させた物。
日本全国で取れ、また、海外でも採取できる。
材料に細かい気泡があり、乾燥すれば水分を気泡に貯める事で、湿気、水分を取る効果があり、お風呂の足拭きマットにも採用され、近年見直しされている商品。
漆喰仕上げ
石灰石にのり、すさ類(曲げ・強度を増す様)、水を混ぜ塗る材料。
石灰石も呼吸する材料となり、湿気を吸ったり吐いたりします。
仕上げにコテむらをわざと出し仕上げに使用したり、一面を綺麗にコテで仕上げる場合や、凸凹のコテで横一直線に仕上る場合もあります。
シラス仕上げ
「シラス台地」と言う言葉を聞いた事がないでしょうか。
九州南部、鹿児島、宮崎周辺の火山噴出物で採集できる材料。
漆喰仕上げ同様、コテむらを出したりして仕上げする場合もあります。
以前は工期短縮の為に、仕上げとしての採用が少なくなった左官ですが、材料が豊富になると共に、再度、和室に限らず洋室・リビング壁面にも使用され見直されてきています。
次回は、壁面仕上げ材 その8から進めて行きます。