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夏休み直前、熱中症対策アドバイザーが教える大人と子どもの違い

松岡羊輔

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テーマ:健康

【夏本番、熱中症対策は大丈夫?】

そろそろ本格的な夏がやってきます。今でも十分暑いのですが、夏はさらに暑さが増します。
そうなるとこれまで以上に注意が必要になるのが「熱中症」、今でも「学校行事で屋外での活動で生徒が熱中症とみられる症状で救急搬送された」とニュースでよく見かけます。
総務省が発表している令和5年度の熱中症による救急搬送件数では、高齢者、成人、少年、乳幼児の順番です。自分で対策することが難しい高齢者、少年、乳幼児の救急搬送が全体の66%を超えています
のでお世話する方が正しい知識をもって熱中症予防をすることが大切になります。




もうすぐ夏休みに入ることもあり、今回は「子どもに熱中症対策」
について熱中症対策アドバイザーの立場で書いてみたいと思います。

【大人と子どもの違い】

熱中症予防という観点から大人と子どもをみる場合決定的に違う点がいくつかあります。
1. 体表面積の違い
子どもは大人と比べると体重に対する体表面積が大きく、気温の影響を受けやすくなっています。
つまり、体温が上がりやすく、大人と比べ熱中症のリスクが高いと考えられています。
2. 発汗能力が未発達
子どもは発汗能力(汗腺)が未発達で、深部体温が大人と比べと上昇しやすくなっています。
3. 体温調整法の違い
大人は主に発汗で体温調整していますが、子どもは上に挙げたような理由から発汗ではなく、皮膚温度を上げて、周囲の気温との温度差で体温を調整しています。したがって、気温が体温より高くなるとうまく熱を逃がすことができなくなります。
4. 体格の違い
子どもは身長が低いので、大人より地面からの輻射熱の影響受けやすくなっています。大人が感じている以上に子どもは暑い環境にさらされていることになります。これはベビーカーでも同じことがいえるのではないでしょうか。
また子どもは筋肉量も少なく、体内の水分量が少なくなります。

このような違いがあります。

これらの違いを踏まえて、子どもの熱中症たさくでは、
・大人より早めの水分摂取
・コンクリートやアスファルトに囲まれている街中ではできるだけ涼しい環境を意識する
・汗では大人ほど体温調整できていない
少なくとも上記3点は意識しておきたいですね。

【暑熱馴化も大切】

夏休み出掛ける予定がある場合は、早めに暑さに慣れておくことも大切です。
無理がない範囲で少しずつ暑さに体を慣らしておきましょう。

これから夏休みで出掛けることも多くなると思います。思春期前のお子さんがいらっしゃる方は、大人と子どもの違いをよく理解して熱中症予防をお願いします。

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松岡羊輔
専門家

松岡羊輔(パーソナルトレーナー)

Body tuning space Infinity

身体をチューニングして本来のパフォーマンスを安定して発揮できる方法をご提案。「頑張るしかない」という考えから脱却したトレーニングで健康維持やダイエットをサポートしています。

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