Mybestpro Members

土居郁男プロは高知放送が厳正なる審査をした登録専門家です

Vol.63 「学びて時にこれを習う」──結果を急がない、学びのよろこびを取り戻す大事さ

土居郁男

土居郁男

テーマ:学びの本質

学びて時にこれを
孔子の言葉に「学びて時にこれを習う、またよろこばしからずや」という一節があります。
自分が大好きな一節でもあるのですが。

この・・・「時に」というたった二文字の中に、学びの本質が静かに息づいているように思えることがあります。

「時に」とは、季節のように巡る自分のリズムのこと。
それは、「いつでも学べ」という意味ではなく、自分にとっての「今」を大切にしなさい、というやさしい教えでもあるのです。

今回は、この「時」について深堀をして書いてみようと思います。

時に ➤自分のペースでいいということ

私たちはつい、学びの成果を急いでしまいますね。

  • すぐに結果を出したい。
  • すぐに“できる自分”になりたい。

けれど、孔子は「時にこれを習う」と言いました。
それは、「焦らず、繰り返し、味わうように学ぶ」ということです。

「学ぶ」ことは、点ではなく線。
短距離走ではなく、静かに続いていく道のりです。
昨日より少し深く理解できたなら、それでいいし、また、学びは積み重ねの中に「喜び」が宿ることも多いのです。

AI時代の「学び」とは何か

ChatGPTのようなAIを使えば、今の時代は答えは一瞬で手に入ってしまいますねw
ただ・・・その「一瞬の答え」では、本当に意味での学んだ時の「よろこび」は得られません。「へーすごいなー」程度にはわかりますけれど。

結局のところ、大切なのは、答えを出すことというよりも、「なぜそうなるのか」を探求しながら「感じ取る」ことが大事なのかなと考えられます。

AIが整えてくれる情報ももちろん有益なので、今頃の時代においては、その答えの上に、さらに自分の思考や経験を重ねていくことがよいでしょう。

その過程こそが、今の時代における「新しい学び方」だと言えます。

学びとは「共鳴」である

孔子はまた、「三人行えば、必ず我が師あり」とも語っています。
学びとは、他者と比べて優越をつけることではなく、共に響き合うことにありそうですね(*^^*)

自分と違う考えに触れたとき・・・
「自分の中にある小さな問い」が静かに目を覚ますとき・・・

それが、まさに学びのはじまりです。

おわりに

「学びて時にこれを習う、またよろこばしからずや」
この言葉を読むとき、こうとも読めます。

今その時にあなたが、
「わからない」状態でも問題ないんだよと。
そのままの状態でいつか「はっ!」と気付けたり体験したりする「時」が来るまで、なんとなく学ぶのも全く問題ないと。

結果や時間に追われて焦らなくていいのです。
自分自身の「時」を信じて、一歩ずつ学んでいると、その瞬間が訪れて、「なんだ、そんなことか!」とパーっと世界が広がるように感じられるものでしょう。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

土居郁男
専門家

土居郁男(プログラミング講師)

スターティングPCスクール(Stapa Programmer’s Guild)

生徒一人ひとりと対話して向き合い、本人自身も気づいていなかった強み、興味、関心、特徴などを見つけます。各自のプロジェクトを通じて、楽しみながらプログラミングを学べる、自由な雰囲気の教室です。

土居郁男プロは高知放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

プログラミング教育で生徒の「生きる力」を一緒に見つけるプロ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ高知
  3. 高知のスクール・習い事
  4. 高知のパソコン教室・スクール・講座
  5. 土居郁男
  6. コラム一覧
  7. Vol.63 「学びて時にこれを習う」──結果を急がない、学びのよろこびを取り戻す大事さ

土居郁男プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼