Vol.2 「やりたいこと」の本当の意味と、スティーブ・ジョブズの「Connecting the dots」
私はみんな豊かさというものを勘違いしていると思うんだよ
ウルグアイのムヒカ元大統領の言葉です。
とても有名な彼の言葉を引用して、今日はブログを備忘録的に・・・そして自分自身の哲学としても書きとどめておきたいと思います。
まず、ムヒカ元大統領は、大統領でありながら「質素な暮らし」を貫き、国民と同じ目線で生きることを選んだ人。それは、
多数の人が選ぶのが大統領なのだから、多数の人と同じ生活をしなければいけない
という聞いてみれば非常に合理的で愛情あふれる哲学によるものです。
この言葉には、政治家というよりも、ひとりの人間としての誠実さや優しをひしひしと感じます・・・
私たちはしばしば「豊かさ=物を持つこと」と思い込みがちですね。
けれども、ムヒカはインタビューなどの中でこうも言っています。
幸せとは物を買うことと勘違いしているからだよ。
幸せは人間のように命あるものからしかもらえないんだ。
物は幸せにしてくれない。幸せにしてくれるのは生き物なんだ。
この言葉を読むたびに、私は立ち止まります。
スマホや家電、車やブランド品――たくさんの「便利さ」に囲まれながら、
人との関係、感謝、心の余裕をどこかに置き忘れてしまっていないかと。
働いて 働いて 働いて
職場との往復を続けていたら
いつの間にか老人になって
唯一できたことは請求書を払うこと
若さを奪われてはいけないよ
ちょっとずつ使いなさい。
そうまるで、素晴らしいものを味わうように
教育の現場でも同じことが言えるかもしれません。
資格やスキルを得ることはもちろん大切。
けれど、それ以上に大切なのは「人と関わり、人から学ぶ」ということです。
人との出会いが人生を変える。
ムヒカが言う「命あるものから幸せをもらう」というのは、
まさにその「出会い」や「つながり」の中にあるのではないでしょうか。
豊かさとは、
持っている物の多さではなく、
誰と生き、何を感じ、どう分かち合うかで決まる。
ムヒカの言葉は、そんな当たり前のことを、
静かに、けれど力強く思い出させてくれます。




