Vol.2 「やりたいこと」の本当の意味と、スティーブ・ジョブズの「Connecting the dots」

小さな花に気づくこと
花はどれも、それぞれに美しい。
今日は少し詩的な文章でつづってみたいと思います( *´艸`)
ある日、いつも雑草だと思っていた草に、小さな花が咲いているのを見かけました。
それは本当に小さな花でしたが、近づいてよく見てみると、思いがけずかわいらしくて、なんとも美しいものでした。
葉っぱは・・・やはり「雑草」と呼ばれるような風貌で、一見すると見栄えはよくありません。
でもその花には、その花なりの魅力が確かに宿っていて・・・ふと、こんなことを考えたのです。
「私たちはつい、大きくて華やかな花こそが素晴らしいと思いがちではないだろうか」
けれど、花にはいろんな咲き方があり、大きさも、色も、咲くタイミングもそれぞれ。
そのどれもが、よくよく見れば、本当に美しいのです。
それなのに、私は普段、大きくて目立つ花ばかりに目を向け、小さな、名もない花に気づくことができていただろうか?
そんなふうに、自分自身のことを振り返ってみました。
「自分はどんな花になりたいのだろう」
「人の咲き方には、いろんな形があっていいのではないか」
──そんな問いが、自然と心に浮かんできました。
これは、おそらくずっと前から知っていたはずの考えです。
でも、実際にその小さな花を目にした瞬間に、言葉ではなく「体験」として、心に刻まれたように感じたのです。
私は今、教育に関わる仕事をしています。
生徒一人ひとりを「一輪の花」として見るとき、私は本当にその子自身の咲き方に気づけているのだろうか?
それは、とても大切な問いであり、これからも何度も思い出しながら、持ち続けたい問いです。
そしてこの気づきは、生徒を見る目だけでなく、自分自身を見る目にもつながっていきます。
たとえば、誰かの成功を目の当たりにしたとき。
「ああ、うらやましいな」と感じることがあります。
でもそれは、「自分もああなりたい」と願う気持ち以上に、
「それ以外の咲き方は、花として認められないのではないか」
──そんな思いが、どこかにあるからなのかもしれません。
私は普段、生徒に様々な方法(手段)でこう伝えています。
「あなたは、あなたであればいい」
その言葉を、自分自身にもちゃんと向けられているだろうか。
「私は誰なのか」
この問いを、これからも大切に育てていきたいと思います。
小さな花の美しさに気づいた、あの時間のように。



