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土居郁男プロは高知放送が厳正なる審査をした登録専門家です

Vol.26 「問いを立てる力」が、AI時代の学びを変える

土居郁男

土居郁男

テーマ:学びの本質

問いを立てる
最近とても共感した記事があります。
AIが出す文章がイマイチだと思ったら、まずはこれを読んで
この記事では、AIを活用したライティングにおいて最も大切なのは「問いの質」だと語られています。
自分自身、プログラミングスクールを運営する中で、まさにこの中に出てくる「問いを立てる力」の重要性を日々実感しています。

AIにうまく答えてもらえないのはなぜなのか

ChatGPTなどのAIを使ってみて、

「なんだか的外れ」
「ふわっとしている」
「同じようなことの繰り返し」

と、感じた経験はありませんか?

その原因は、AIの性能というより「問い=プロンプト」の曖昧さにあるかもしれません。

たとえば、「企画書を作って」とだけAIに頼んでも、目的も構成も熱量も伝わっていない状態ですので、残念ながらAIは無難で平均的な回答しか返すことができません。

料理でいえば、「美味しいご飯作って」とお願いして、レシピも材料も何も伝えずに「なんか違う」と言っているようなものです。

「何を伝えたいのか」
「誰に向けてなのか」
「どんなトーンなのか」

など・・・具体的に伝えることで、AIのアウトプットは驚くほど変わります。

学びの核心は「問い」にある

自分が大切にしている教育においての考え方があります。
それは

「知ることより、疑問に思うことの方が重要」

だということです。

答えを覚えることではなくて、
「これってどうしてだろう?」
「もっと良い方法はないかな?」
と、「自分から問いを立てる姿勢」が、真の学びを生むのだと思っています。

AIとの対話は、思考を立体的にしてくれる

そう考えてみると、AIの最大の価値は「考える工程」にこそあると言えます。

たとえば…

  • 「このテーマ、他にどんな切り口があるだろう?」
  • 「この文章、他の人からどう読まれるだろう?」
  • 「もっと深く掘り下げるとしたら、どこ?」

など。それぞれ問いをAIに投げかけることで、自分では気づかなかった視点をさらに返してくれます。
これは、まさに「思考を広げ、立体的にしていく」プロセスだと言えます。

だから、AIとの会話は「私たち人間の考える軸を増やしてくれる」、そんな心強いコミュニケーションなのです。

プログラミングスクールでの実践

私が運営するスクールでも、「教えすぎないこと」をやはり意識しています。

それは、ただ「コードの書き方」や「一般的に良いものであろうこと」を伝えるだけではなくて、

  • 「なぜこうなるのか?」
  • 「他のやり方はある?」

という問いかけから生まれてくる、子どもたち自身の中に眠る「自らの考え」をアウトプットする。そんな機会を大切にしているからです。
そしてアウトプットしてくれさえすれば、さらに会話がつながり、深い信頼と新しい視点に気付いていけます。

答えの正しさよりも、考える過程・発言する姿勢に価値がある。

AIも活用しながら、問いを深めていくような学びの場を目指しています。

最初のアウトプットで満足しないこと

AIは「最初の一歩」はとても得意ですし、有能でびっくりします。そしてワクワクもします。
でも、そのまま使ってしまうのは、下書きをそのまま提出してしまうようなもので、よく見たら矛盾や間違い、自分の言いたいことではない事がよく含まれています。

語尾の調整、トーンの工夫、表現の磨き上げ・・・

人の手で編集することで、きっとAIの文章にも体温が宿るのではないでしょうか。

完成とは、単に「できた」ではなく、
「これで伝わる」と自分が納得できるまで向き合った結果なんです。

まとめと警告

AIはとても便利なツールです。
ただし、それはあくまで「対話の相手」としてであって、答えそのものを指して言っているのではありません。

え?今やAIは完璧な答えを返してくれそうな時代ですって?
ええ。そうです。その通りでもうすぐAGIの時代がやってくるのでしょう。

だからと言ってなんなのでしょう?
わたしたちは考えなくてよくなるのでしょうか。

いえ、むしろ、AIのすごさに酔ってしまうことで、いつの間にか

「自分が出来もしないことをまるで自分の力のように信じてしまう」

そのような状態にならないように気を付けながら、よくよく自分のできることを「考え」なければいけないのでしょうね。

だからこそ、「問いを立てる力」はこれからの時代、どんなスキルよりも価値のある力になります。
そしてその力は、AIと向き合い、自分自身と向き合う中で、確実に育っていくのだと思います。

いかがでしょう?
AIを日々使っていて、そのすごさに驚いている皆さんは、その進化と答えに興奮してしまって、「問いを立てる」ことを忘れてしまっていませんか?
今一度、一緒に考えていきましょう(*^^*)

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土居郁男
専門家

土居郁男(プログラミング講師)

スターティングPCスクール(Stapa Programmer’s Guild)

生徒一人ひとりと対話して向き合い、本人自身も気づいていなかった強み、興味、関心、特徴などを見つけます。各自のプロジェクトを通じて、楽しみながらプログラミングを学べる、自由な雰囲気の教室です。

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