Vol.44 「見えないお友達」=イマジナリーフレンドは、想像力を大きくさせる大事なお友達。

最近とても共感した記事があります。
AIが出す文章がイマイチだと思ったら、まずはこれを読んで
この記事では、AIを活用したライティングにおいて最も大切なのは「問いの質」だと語られています。
自分自身、プログラミングスクールを運営する中で、まさにこの中に出てくる「問いを立てる力」の重要性を日々実感しています。
AIにうまく答えてもらえないのはなぜなのか
ChatGPTなどのAIを使ってみて、
「なんだか的外れ」
「ふわっとしている」
「同じようなことの繰り返し」
と、感じた経験はありませんか?
その原因は、AIの性能というより「問い=プロンプト」の曖昧さにあるかもしれません。
たとえば、「企画書を作って」とだけAIに頼んでも、目的も構成も熱量も伝わっていない状態ですので、残念ながらAIは無難で平均的な回答しか返すことができません。
料理でいえば、「美味しいご飯作って」とお願いして、レシピも材料も何も伝えずに「なんか違う」と言っているようなものです。
「何を伝えたいのか」
「誰に向けてなのか」
「どんなトーンなのか」
など・・・具体的に伝えることで、AIのアウトプットは驚くほど変わります。
学びの核心は「問い」にある
自分が大切にしている教育においての考え方があります。
それは
「知ることより、疑問に思うことの方が重要」
だということです。
答えを覚えることではなくて、
「これってどうしてだろう?」
「もっと良い方法はないかな?」
と、「自分から問いを立てる姿勢」が、真の学びを生むのだと思っています。
AIとの対話は、思考を立体的にしてくれる
そう考えてみると、AIの最大の価値は「考える工程」にこそあると言えます。
たとえば…
- 「このテーマ、他にどんな切り口があるだろう?」
- 「この文章、他の人からどう読まれるだろう?」
- 「もっと深く掘り下げるとしたら、どこ?」
など。それぞれ問いをAIに投げかけることで、自分では気づかなかった視点をさらに返してくれます。
これは、まさに「思考を広げ、立体的にしていく」プロセスだと言えます。
だから、AIとの会話は「私たち人間の考える軸を増やしてくれる」、そんな心強いコミュニケーションなのです。
プログラミングスクールでの実践
私が運営するスクールでも、「教えすぎないこと」をやはり意識しています。
それは、ただ「コードの書き方」や「一般的に良いものであろうこと」を伝えるだけではなくて、
- 「なぜこうなるのか?」
- 「他のやり方はある?」
という問いかけから生まれてくる、子どもたち自身の中に眠る「自らの考え」をアウトプットする。そんな機会を大切にしているからです。
そしてアウトプットしてくれさえすれば、さらに会話がつながり、深い信頼と新しい視点に気付いていけます。
答えの正しさよりも、考える過程・発言する姿勢に価値がある。
AIも活用しながら、問いを深めていくような学びの場を目指しています。
最初のアウトプットで満足しないこと
AIは「最初の一歩」はとても得意ですし、有能でびっくりします。そしてワクワクもします。
でも、そのまま使ってしまうのは、下書きをそのまま提出してしまうようなもので、よく見たら矛盾や間違い、自分の言いたいことではない事がよく含まれています。
語尾の調整、トーンの工夫、表現の磨き上げ・・・
人の手で編集することで、きっとAIの文章にも体温が宿るのではないでしょうか。
完成とは、単に「できた」ではなく、
「これで伝わる」と自分が納得できるまで向き合った結果なんです。
まとめと警告
AIはとても便利なツールです。
ただし、それはあくまで「対話の相手」としてであって、答えそのものを指して言っているのではありません。
え?今やAIは完璧な答えを返してくれそうな時代ですって?
ええ。そうです。その通りでもうすぐAGIの時代がやってくるのでしょう。
だからと言ってなんなのでしょう?
わたしたちは考えなくてよくなるのでしょうか。
いえ、むしろ、AIのすごさに酔ってしまうことで、いつの間にか
「自分が出来もしないことをまるで自分の力のように信じてしまう」
そのような状態にならないように気を付けながら、よくよく自分のできることを「考え」なければいけないのでしょうね。
だからこそ、「問いを立てる力」はこれからの時代、どんなスキルよりも価値のある力になります。
そしてその力は、AIと向き合い、自分自身と向き合う中で、確実に育っていくのだと思います。
いかがでしょう?
AIを日々使っていて、そのすごさに驚いている皆さんは、その進化と答えに興奮してしまって、「問いを立てる」ことを忘れてしまっていませんか?
今一度、一緒に考えていきましょう(*^^*)



