Vol.35 プログラミングの民主化の、さらにその先へ ーーAIの急激な進化に見る私たちの感情と動き
(はじめに)AIが相棒になる時代
プログラミングを始めたばかりのとき、エラーにハマったり、どう書けばいいかわからず途方に暮れたりした経験はありませんか?
そんなときに頼りになるのがやはりAIの存在です。
今や「バイブコーディング」という言葉が出てきており、人間が1からプログラミングしなくても感覚だけである程度のコードを表示できたりします。
この記事ではプログラミング学習において、どのようにAIを「相棒」にして学習していくのか、また、その注意点について書いてみたいと思います。
実際の流れを解説
例→ リストの取り扱いの学習(重複を削除したい場合)
1.まずは「未完成でいいから」自分で考えましょう
my_list = [1, 2, 2, 3, 3, 3]
unique_list = []
for x in my_list:
if x not in unique_list:
unique_list.append(x)
print(unique_list)
2.AIに相談する
「この処理をもっとシンプルにしたい」
3.AIの提案
my_list = [1, 2, 2, 3, 3, 3]
unique_list = list(set(my_list))
print(unique_list)
4.解説をもらう
「setを使うと重複が自動で削除され、コードが短くなります。ただし、順序が保証されないので、順序を維持したい場合は別の方法が必要です。」
このように、「自分のアイデア」+「AIの提案」+「理由(解説)」をセットで得ながらプログラミングを学習していきます。
AIを利用したプログラミング学習のメリット
1.学習スピードがアップ
・わからない部分をその場で質問できる
2. モチベーション維持
・行き詰まりが減り、楽しく続けられる
3. プロの書き方を学べる
・ベストプラクティスや効率的な書き方を吸収できる
気をつけたい3つのポイント
受け身になりすぎない
AIの回答をコピーするだけでは、残念ながら「理解したつもり」になりやすい傾向があります。
→ まずは自力で考えるクセ 必ず大事にしましょう。
AIが100%正しい答えをくれるとは限りません。
→ 提案されたコードは 必ず実行&デバッグ をして確認しなければいけません。
→これも「AIが100%ではないなんて知っているハズ」ではあるのですが、なぜか多くの人がこのバイアスにつまづきます。
基礎的な学習はおろそかにしてはいけない
文法やアルゴリズムの基本は、自分の頭で押さえておくことが大前提となります。
→ 本やドキュメント、チュートリアルと 並行して使う のがおすすめ。
→多少のことは知っておかないと、「知っている僅かなことさえ忘れていく」ことになります。上の項目2のバイアスがいい例です。
(まとめ)AIは強力な相棒ですが、でも主役は結局「あなた」です
AIにアシストしてもらうプログラミング学習は、困ったときにすぐ助けてくれるとても頼りになる手法です。
ただ、それを活かしつつも、最終的にコードを仕上げて、学習の成果である「プログラミングを理解する」のはあなた自身ということを忘れてはいけません。
- 自分で考える時間を大切にしつつ
- AIの力をうまく借り
- 基礎をおろそかにせずに学ぶ
というバランス感覚を持って進めていくと、初心者のうちから効率よくスキルアップできるはずです。
ぜひ、プログラミング学習をあきらめてしまった経験のあるあなたも、AIによる学習方法を取り入れて、楽しくプログラミングを続けてみてくださいね!
自分のやっているプログラミングスクールでは、大人の方も受講中です。
オンラインでも、実教室でも、講演などでも・・・
いつでもご用命くださいませ(*^^*)
Stapa Programmer's Guild




