地方にはセンセイがいない【地方の小さなプログラミングスクールから見える風景#1】
~目次~
1.プログラミング教育の目指すところは? ←今回はこちら
2.多くの小学校で導入され始めたScratchで出来ること(リンク)
3.より深刻になる将来への不安が親の考え方を大きく変える
4.Scratchでの学びが及ぼす、その他の無視できない大きな影響
1.プログラミング教育の目指すところは?1点目
「何のためにプログラミングを学ぶんですか?」
こういった言葉はまだまだよく聞く言葉のうちの一つです。
この問いにたいして、Scratch(スクラッチ、以下読み方略)を開発したMITメディアラボのミッチェル・レズニック教授の語った次のような発言がヒントになると考えられます。
「子どもたちがAI時代に備えるために、どのように助けたらよいのか。急速に変わる時代だからこそ、その変化に適応できるような創造的な考えと行動ができることが、これまでになく重要になってきた。子どもたちの将来の幸福や成功は、クリエイティブ(創造的)であることにかかっている」
つまりここでは、プログラミング教育にあたって重要なのは
「技術習得や就職のためだけに学ぶのではない」
ことと、
「時代や周りの変化に対応でき、創造的に自らの将来の幸福や成功のために考えることが出来る能力」
が重要だと語られています。
これは、すでに2020年度から始まっている小学校でのプログラミング教育の必修化・・・
その背景である新学習指導要領が新しく打ち出した「生きる力(引用:文科省Webサイト)」ともつながる言葉となります。
子どもたちの未来は、2010年から始まって2017年までの7年間で20代の94.5%まで普及したスマートフォン(参照:スマートフォンの個人保有率の推移)の事例よりも、もっと変化が激しい時代で、コロナウィルスやAIの活躍による働き方の急速な変化など、もっと多様な時代に生きていくことになるのでしょう。
2.プログラミング教育の目指すところは?2点目
もう一つの目指すところは「デジタル機器の読み書きが出来ること」と言えるでしょう。
今の子供たちは「Z世代」とも呼ばれ、生まれた時から身の回りにおいて多くのデジタル機器に囲まれながら生活しています。
携帯用ゲーム機器の使用はもちろん、スマートフォンやタブレットを家庭で小さなうちから与え、動画や指でタップする簡単な知育教材などを見せたり、動画配信サイトも自分で検索したりして遊ぶ子もいます。
たとえご両親が、どのようにデジタルを規制しようとも、いつの間にか友達から聞いたり、いっしょに遊んだりして色んな情報を得ているのが現状で、まさにリテラシーについて子供たちへの学習が急務と言える時代でしょう。
ただ、こういった時代において、その「扱い方」「見え方」「考え方」には大きな差が出ています。
・器用に指で使いこなしているように見えるがタイピングは出来ない子
・画面の文字を読んでいるようで、実はほぼ読まずに直感だけで操作する子
・ネット上の文字は全て正しいと思いこむ子
・悪質な公告・情報等にさらされても気付けない子
など・・・
当たり前ではありますが、誰かが教えなければ、たとえ、デジタルコンテンツを「見る」ことが出来ても、「読む」ことや「理性によって論理的に考える」ことは出来ないことが多いのです。
こういった状況を埋めるのがプログラミング教育の役目です。
将来の為にも、「便利だけれどよく分からないもの」から「自分が理解できて利用できるもの」へと意識を変化させていく必要性があります。
今回はここまで。
ご興味を持たれた方は、ぜひ一度プログラミング学習の導入をご家族で検討してみてください(*^^*)
Stapa Programmer's Guildについて
Stapa Programmer's Guild は、高知県高知市内にある小さな地方のプログラミングスクール
でもそんな地域の小さなスクールだけど、日本最大級の開発コンテストに生徒を送り出したり、多くの学校でのプログラミング出前授業や教員研修を行ったり、海外も含めた年間1200件以上オンラインレッスンを実施しています。
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